のどかンち、ダンナっちの治療を始めて
もうすぐ2年になります。
正直ガンの治療にこんなにお金がかかること
知りませんでした。
もともとのどかンちは共働き夫婦。
ちょこっとだけ貯金はありましたが、
自宅マンションを購入したばかりで、
そんなに余裕もなく。
今まで実家からの援助があって、
なんとか治療できてきました。
本当に両親には親不幸娘で
申し訳ないんです。
今回滋賀県の医師を尋ねるにあたり、
両親に相談に行きました。
もし本当に滋賀県で治療することになったら、
実家の両親に娘っちを預けなければいけなくなるし、
私も行ったり来たりの生活が始まれば、
交通費もホテル代もかかるし、
派遣のバイトだって制限がでてきます。
手術できるのなら、
それはそれで、莫大な医療費がかかります。
のどかンちの貯金はもう底をつきました。
滋賀県で治療を行うのなら、
どうしたって両親の援助がなければできません。
今日、実家に行って、
相談しつつお願いもしてきました。
ダンナっち
「このまま延命治療をしても、いつか死ぬのであれば、
たとえその治療がうまくいかなくても、同じこと」
「それなら真正面から闘って、術中死した方が本望です」
と話ました。
母はそれを聞いて
「●●さんがそこまで覚悟できているなら、
できる限りの援助はしていく」
と言ってくれました。
しかし父は
「死ぬ確率が高いのなら、わざわざお金かけてする必要はない」
「俺が同じ立場なら、残る者に少しでもお金を残す方法をとる」
と言ってました。
うーーーーーーーーーん。
父の言うこともわかるんです。
ダンナっちが死んだら、私と娘っちで生きていかなきゃいけない、
生活も苦しくなるし、娘の将来だってある。
手術しても助かる可能性はゼロに近い。
それなら手術しないで、家族にお金を残す。
残される者のために・・・。
でもね、ダンナっちは生きたいんです。
手術しても治らないかもしれないけど、
そのホンの少しの可能性にかけてみたいんです。
バクチかもしれないけど、かけたいんです。
このまま真綿で絞められていくように、
徐々に悪くなっていって、
結局助からないなんて事、
したくないんだと思うんです。
父の話を聞いていたダンナっち、
手が震えていました。
父の言っている事、
きっと同じ男で、父親で、責任ある立場だから、
わかっているのだと思います。
それでもかけたい気持ち。
・・・。
お金がないという事が
こんなにも惨めなことなのかと思いました。
貧乏でバカにされるのはべつにいい、
でも貧乏だから治療をあきらめなきゃいけない、
命を諦めなきゃいけないなんて、
こんな惨めな事はないと思いました。
とりあえず、母はお盆明けのドクターとのセカンド、
行ってきなさいと言ってくれました。
それで手術できるかどうかはわからない、
もしかしたら出来るかもしれないしできないかもしれない。
だからとりあえずドクターの話を聞いて、
それからの事はまた決めましょうって言ってくれました。
とにかく今回の事にかけたいと思っています。