1年8ヶ月にして | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

ダンナっち、がん治療を始めて1年8ヶ月。


ダンナっちはわりと口数が少ないタイプで

説明が下手、伝えるのが苦手な人です。


そしてダンナっちの主治医も似たようなタイプ。


たぶん仕事じゃなかったら、

ずーっと黙っていそう(^▽^;)


そんな2人なので、毎回診察の度に通訳役になっている私。



そんな2人が(というかダンナっちが)

ようやく今回自分の口で自分の気持ちや考えを

主治医に伝えました。


パチパチパチ~♪


きっかけはというとですね、

通院についてなんです。


ダンナっちが通うがんセンターは

のどかの家から来るまで1時間半ほどの場所にあります。


いつも往復3時間かけて、

検査をしたら結果待ちで2時間待ち、

抗がん剤治療をするにも1時間くらい待ち、

とにかく通院の日は朝に自宅を出発して

帰宅は夜になってしまいます。


私にとってもダンナっちにとっても

けっこーな負担。


そして通院には車を使っているので、

ガソリン代もけっこーな負担になるし、

1日かかる事もあり、お昼は大体外食。


そして医療費・・・と、

けっこー毎回の通院が痛い出費になります。


今やっている治療は積極的治療(治すための治療)ではなく

あくまでも延命治療。


ダンナっちの中では、絶対がんを治す!という事のみしか考えてないので、

今みたいに延命治療をする事も納得できていません。


そんな事もあり、延命治療ならどこの病院でもできるんじゃないか?

どこでも出来る治療なら、出費の事を考えても近場の病院で充分じゃないのか?

そんな事を考えていたみたいで、

主治医に意見をぶつけてみたようです。


主治医としては

「負担が大きいなら、近場で探すのも良いと思う」

「ただし、受け入れしてくれる病院があるかどうか?」

とのこと。


まぁ、がんセンターは名前の通り、がん専門病院なので、

症状が進んでしまった患者さん、

なかなか症例がなく難しい状態の患者さんなど

がん専門病院だからこそ出来る治療に

患者さんは集まるわけで。


初期がん等、わりとどこでも対応できるような状態ならともかく、

ダンナっちみたいに末期で、すでに余命を越え、

延命でなおかつ抗がん剤治療をしているような人が

どこの病院でも受け入れができるか?といえば

それは難しいわけで・・・。


もし転院希望なら、受け入れてくれる病院を探すところからスタートです。


そしてもう1つ、

ダンナっちが希望している「積極的治療」ですが。


主治医としては「それは難しい」とのこと。


腹膜に転移があるので、今手術をするのは不可能だし、

積極的治療をして命を縮めてしまうよりも、

今の延命治療を続けて、

長く生きることが大切なんじゃないか?

と主治医は考えているようです。


長く生きる=新しい治療法や薬が開発され、

治る可能性、もっと命が長くなる可能性が出てくる

というわけです。


実際胃癌の新薬は、2年後を目処に認可されて

使えるようなとこまできているそうです。


そこまでなんとか頑張ってみようよ、

というのが主治医の考え方です。


どうやらイリノテカンもダンナっちには効果があるみたいだし、

もっと延命できる可能性があるよ、

そちらにかけようよ・・・と

主治医は考えているようです。



ダンナっちと主治医の考え方の溝。


で、のどか登場。


家族としてはできれば治って欲しいけど、

それが難しいのであれば、1日でも長く生きてもらいたい、

でもがんセンターへの通院は本人にとっても身体に負担だし、

長い目でみれば、家族にとっても負担はある、

でもこの病状でがん専門病院からの他の総合病院への転院は

かなり不安もある。


そんな事を伝えてみました。


その上で、

家族の想いというのはあるけれど、

結局はダンナっちの命、

最終的には本人が決めた事を尊重します


と伝えました。


まぁ焦って決めるような事でもないので、

これからゆっくりと考えていきたいと思います。


イリノテカンでの治療は4回行ったので、

来週からさ来週にかけて、効果をみるということで、

CT検査と胃カメラの検査を行なうことになりました。


どうかイリノテカンが効いて、

がんが縮小してますように・・・。