http://www.youtube.com/watch?v=7Rcfg1cGddo
「もう駄目かもしれない・・・」
朝起きて最初に聞いた言葉
絶対に聞きたくなかった言葉
もう誰が何を言っているのかわからなかった
リビングでアイツが小さく丸まっている
昨日とは違う丸、こんなに小さい丸・・・
誰も居なくなった部屋に、小さい吐息だけが響いていた
先程の言葉が何回も脳裏に突き刺さる
「もう駄目かもしれない・・・」
「もう駄目かもしれない・・・」
「もう駄目かもしれない・・・」
そっと包むように抱き抱えないと、壊れてしまいそうになってしまったアイツ
そんなアイツをそっと包むように抱き抱える
そして時は止まった
抱える身体が一瞬にして緩み、大の字になる
一瞬何が起きたのかわからなかった・・・
直ぐには事態を飲み込めなかった
家族の中心に大きな穴が開いた瞬間だった
思えばいつも一緒に寝ていた
家族内でも、何故か僕がご主人様って呼ばれていた
僕が起きてくるのを待っていたんだろうか・・・
苦しいのを我慢して待っていたんだろうか・・・
ごめん
つらい思いさせてゴメン
最後に朝まで一緒に寝てあげたかった・・・
【猫は死ぬ時に居なくなる】
そんな常識なんて、僕との関係では通用しなかった
僕の腕の中でアイツは息を引き取った
つづきます