旧競馬場跡地と現在の総合運動公園敷地約72ヘクタール敷地に、整備検討されている「総合スポーツゾーン」計画について、本県のスポーツ施設の貧困さを踏まえて早急にやれることから着手することを求めていますが、県は、今年からその検討に入ると今なお悠長な返答を繰り返しています。今のスピードでは、早くても4~5年後の着工となる模様ですが、行政のスピードの限界も見えることから、ある意味仕方ないとの見方もできます。
旧競馬場跡地について、地元地域から、総合スポーツゾーンの整備が始まるまでの間、暫定的に開放して利用させてほしいとの要望が出て、県はその要望にこたえるために7000万円の予算を計上して、整地し芝生広場を作っています。
今の計画で行けば、4~5年後には総合スポーツゾーンの整備工事が始まります。つまり5年間、地域住民に開放するために7000万円の予算を計上したわけです。しかもその芝生広場は、後の総合スポーツゾーンの整備には何ら関係しない整備であり、総合スポーツゾーンの工事が始まれば、また重機で掘り返されるもので、住民の安心・安全に関わる緊急性を要するものとは、まったく異なるものです。単純計算で、1日あたり4万数千円の費用投資となります。私は、この暫定利用に関する県の整備には、疑問と不満があります。
まずは、7000万円を使うならば、後の総合スポーツゾーンの整備につながるものであってほしいということ、また、県内の一つの地域の要望に、後につながらない7000万もの整備投資をするのはどう県民全体の理解を得るのかということ、さらに、なぜ宇都宮市からの要望でなかったのか、本来ならば宇都宮市が、市民に開放してほしいと県へ要望があるべきであり、その上で県と市が共に整備をすべきものと思うのです。
今後、総合スポーツゾーンの整備については、いろいろな問題が出てくるものと予想されますが、しっかりと計画を立て、場当たり的なものとならないよう注視していきたいと思います。
いずれにしても早期の総合スポーツゾーンの整備を望み、それを今後も強く県政の場で求めて行きたいと思います。