第310回県議会一般質問も昨日で終了しました。
今回の質問の中でも議員の発言としていかがなものかと疑問を持つ場面がありました。
ある議員が、奨学金制度について質問をしました。内容をより充実させることを執行部に求めたわけですが、それは私も賛同するものです。
その議員は母子家庭で育ち、高校から大学進学は、家庭の経済的理由から断念されたそうです。そうしたことはよく私も耳にします。だからこそ奨学金制度を見直し、その充実をはかるべきと思うわけです。教育の機会均等の面からも、経済的な理由が教育を受ける機会を失わせるようであってはなりません。ある調査によると、東京大学の学生の保護者の平均年収は、1,500万円だそうです。つまり今は、親の経済力が、子どもの教育に大きく影響を及ぼしているのです。
ところで、その議員は、高校生の時に、学校側から奨学金というものがあることについて何ら説明を受けずにいたために、奨学金制度について知らなかった。今思えば残念で、悔やまれる。そして、今学校では、奨学金制度についてどう生徒に伝えているのかと教育長に問い正しました。
自分が大学に行けなかったのは、学校側が奨学金制度について説明してくれなかったから、学校に責任があるというのです。天に向かって唾を吐くようなことではないかと私は思うのですが・・・。
こんなことを議会の場で堂々と発言することに、私は、今、政治に関わる者の姿が問われていると思うのです。