第310回県議会一般質問も昨日で終了しました。

今回の質問の中でも議員の発言としていかがなものかと疑問を持つ場面がありました。

ある議員が、奨学金制度について質問をしました。内容をより充実させることを執行部に求めたわけですが、それは私も賛同するものです。


その議員は母子家庭で育ち、高校から大学進学は、家庭の経済的理由から断念されたそうです。そうしたことはよく私も耳にします。だからこそ奨学金制度を見直し、その充実をはかるべきと思うわけです。教育の機会均等の面からも、経済的な理由が教育を受ける機会を失わせるようであってはなりません。ある調査によると、東京大学の学生の保護者の平均年収は、1,500万円だそうです。つまり今は、親の経済力が、子どもの教育に大きく影響を及ぼしているのです。


ところで、その議員は、高校生の時に、学校側から奨学金というものがあることについて何ら説明を受けずにいたために、奨学金制度について知らなかった。今思えば残念で、悔やまれる。そして、今学校では、奨学金制度についてどう生徒に伝えているのかと教育長に問い正しました。

自分が大学に行けなかったのは、学校側が奨学金制度について説明してくれなかったから、学校に責任があるというのです。天に向かって唾を吐くようなことではないかと私は思うのですが・・・。


こんなことを議会の場で堂々と発言することに、私は、今、政治に関わる者の姿が問われていると思うのです。

過日、埼玉県の高等特別支援学校を視察してきました。

            (さいたま桜高等学園 作業の授業の様子)
                     横松盛人ブログ-さいたま桜高等学園   


ところで本県の高等特別支援学校の設置については、先の12月議会で旧宇都宮工業高校跡地に設置するとの方針が発表されたところで、平成28年4月開校の予定とされています。また、宇都宮市の一条中学校を同じ敷地に移設して、全国に類のない共生の教育を図るとのことです。


この整備においては、今後まだ整理しなければならないことが多くあります。

より良い整備が図られるよう、注視していきたいと思います。













宇都宮市・上三川町選出の県議会議員全員が署名して、県に対して、県立図書館の分室を宇都宮市が計画している中心市街地の再開発事業のビルに設けることを要望しました。

県立図書館は、過日、その存続について廃止も含めて今後のあり方が検討され、一定の方針が示されたばかりです。それによれば、県立図書館は、市の図書館等と役割分担を明確にしたうえで、現在のところに存続させるというものです。


私は、市議会議員当時、平成20年9月の一般質問において、中心市街地の大通り沿いに青少年の活動の場として、図書館機能を持った施設を設けることを要望しました。

当時、宇都宮市は、第3図書館の建設について計画を進めているところであり、同時に県では、県立図書館の今後のあり方が検討され始めたところでした。

ご存知のとおり、県立図書館は、通りから奥深まったところに位置し、中高校生や女性が利用する場合に、あたりが暗く、下校途中など気楽には寄り難い所となっています。

また宇都宮市の図書館の配置を見てみると、いずれも中心市街地からはずれた所に位置しており、車でないと容易に行けない状況があります。

学生や若者・女性が、下校途中や買い物に来たついでに立ち寄れるそうしたところに図書館があることは、とても望ましい形と言えます。その意味でも、中心部の大通り沿いに図書館があることは、魅力ある街づくりとしても良いことであると思います。


しかし、なぜ今頃、県立図書館の移設に対して要望を出すのでしょうか。ちょっとタイミングがずれている感がします。県立図書館の今後のあり方検討を始めた際に出せなかったのでしょうか。その検討会から意見が提出され、県としても方向性の結論を出した今では、あまりにも「後出しジャンケン」で、けちをつけて勝利を勝ち取ろう的なところがあって、好ましい感じはしません。(検討会そのものが、広い視野にたって議論がなされたのか疑問はありますが・・・。)


でも、宇都宮市の大通り沿いに図書館ができるのならば、それはとてもいいことです。

皆さんもそう思いませんか。