がんの診断2 | ようちゃんのブログ(乳がん闘病生活と日常のあれこれ)

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異時性両側乳がん
(左:ステージ0 右:ステージ1)

2017年12月左乳がん全摘、翌年5月インプラント再建
2023年4月右乳がん全摘、同12月インプラント再建
溶連菌やMRSA感染で手術の繰り返しですが、次の再再建に向けてがんばっています。
詳細はプロフィール

「がんとはなにか」についてのお勉強、9回目です。

前回は、「がんの診断1」として、画像診断と血液検査について書きました。 

 

 

 

 今回は、病理検査とステージ分類について書きます。

 

病理検査

 

がんは、生検組織などを病理診断することで確定診断がなされます。

病理検査により、組織の分化度(分化度が低いほど進行がはやい)や細胞のホルモン受容体、がん細胞の増殖能力を示すMIB-1指数(Ki-67標識率)などがわかります。

手術中の迅速病理診断は、手術術式の決定に大きな影響を及ぼします。

乳がんの場合、手術中にセンチネルリンパ節生検を行い、リンパ節への転移の判定を行います。そこで転移がみられる場合に、リンパ節郭清が行われます。

 

ステージ分類

 

がんのステージとは、簡単に言うと、がんの進行度のことです。

一般的に、腫瘍径あるいは深達度(T因子)、リンパ節転移(N因子)、遠隔転移(M因子)の程度によりステージが決まります。

臓器によりステージ分類の決め方が異なります。

乳がんの場合を例に挙げます。

[T]原発巣

Tis:非浸潤がんあるいはPaget病

T0:原発巣を認めず

T1:大きさ20mm以下

T2:大きさ20mm超~50mm以下

T3:大きさ50mm超

T4:大きさにかかわらず胸壁固定か皮膚の浮腫・潰瘍・衛星皮膚結節がみられる、炎症性乳がん

 

[N]領域リンパ節

N0:転移なし

N1:同側腋窩リンパ節レベルⅠ、Ⅱに転移あり(可動する)

N2:同側腋窩リンパ節レベルⅠ、Ⅱに転移あり(周囲組織への固定あるいはリンパ節癒合あり)、または内胸リンパ節への転移

N3:同側腋窩リンパ節レベルⅢあるいは同側鎖骨上のリンパ節への転移あり、または内胸リンパ節レベルⅠ、Ⅱに転移あり

 

[M]遠隔転移

M0:遠隔転移なし

M1:遠隔転移あり

 

乳がんの場合は、ステージの確定以外に、サブタイプ分類の決定もします。

みなさんのブログを拝見していると、ステージとサブタイプを記載されている方がたくさんいらっしゃいます。

では、私は??

退院後に病理検査の結果を聞いたのですが、その時は、非浸潤がんでホルモン受容体陽性としか伝えられませんでした。

そして、ホルモン療法が良く効くタイプの乳がんなので、タモキシフェンを服用しましょうとのことでした。

 

 『ホルモン療法開始』乳がんの手術をして約2か月、ホルモン療法を開始しました。乳腺外科を受診し、ホルモン受容体は陽性と伝えられました。エストロゲン、プロゲステロン、8段階評価で7と…リンクameblo.jp

 

 

 

当時はまだあまり乳がんについて詳しく調べていなくて、サブタイプがあるとか知りませんでした。

そして、みなさんのブログを拝見するようになってからサブタイプって??って、気になり始めたものの、今さら聞くのもなあとそのままになっていました。

でも、前回の診察から主治医が代わりました。

 

 

 

そんなわけで、この機会に質問してみようと思い、聞いてみたのですが・・・。

回答は「非浸潤がんのために、HER2もKi-67も検査がストップしている」とのことでした。

調べる必要なしとの判断ということですよね。

 

次回はがんの治療法のうち、局所療法(外科手術、放射線療法、内視鏡治療)についての

予定です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。