敗北時のリスクマネージメント力欠如・・・/2013年2月17日 | コーヒーとボディビルの日々

コーヒーとボディビルの日々

ワイルドバービーちゃんを目指して、ひたすら乙女の筋トレ道に邁進するオバサンの日記です(;・∀・)

日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)/小学館

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体罰騒ぎから、今はレスリングがオリンピックから除外される騒ぎにスポーツ界の話題は変わった感がありますが・・・

どうなるかな? 外交や交渉力が下手な日本人は、どうやってこの状況をリカバるんだろ。

多々、話題になった柔道の体罰ですが、意外に体罰容認発言をする人達がいてビックリしました。

で、もっと不思議だったのが、「スポーツで成功してる人達の多くが体罰容認だなぁ」ってな驚き方をしてる一般人が多いのが、なんともで・・・

鶏が先か卵が先かの論争になりそうだけど、日本のスポーツ界で成功してる人達の多くが「体罰に耐えられた」ってだけだと思います。

だから、体罰に耐えられない人は「スポーツするな!」ってロジックは・・・


成り立たないですよねぇ。スポーツって、そんな野蛮な分野なんですか?

殴られないと、勝負に対する真剣さが生まれないとか、本気で信じてる人達がいるみたい。


そんなこと言ったら、毎日必死な思いで研究したり、利息計算したり、株式市場動向を見てるホワイトカラー達とかも、殴ればモット真剣にガンバるの??? 

アホだよ、それじゃ・・・

上記は現都知事の猪瀬さんが書かれた本で、面白いですよ、お薦め。

愚かな戦争をしたって言う人達が沢山いるけど、実際は第二次世界大戦は「負けるのを覚悟で」戦わざるを得なかった戦争なんです。十分敗北は覚悟してた。でも、色々な事情で諦めてはいけない状況だったんです。これは色んな方々が書いてるから、今更ここで繰り返すつもりは無いんですが・・・

たぶん、問題なのは「敗北時のリスクマネージメント力」が日本人に欠如してたせいでは無いでしょうか?

多くの方々が分析してますが、歴史的にラッキーが重なって、日露戦争、日清戦争と、大国を相手に日本は勝利した後だったから、「無理」と分かってても、「負けるのは恥」「覚悟があれば絶対負けない」って狂気が、後半になって無謀な作戦連発に至ったんだと思います。

それぞれでの犠牲者には感謝の念で一杯ですが、でも、やっぱり死ぬ必要が無かった死は痛ましいです。

で、スポーツの体罰も同じニオイがするんですね。敗北時にどう対処していいか経験値が無い方々が指導するから、ヒステリー起こしてポカポカ叩いてるだけだと思います。

練習中や、選手の気力が落ちてるときに、噴気の一撃ってより・・・

負けそうな時、負けてしまった時に、「根性の指導」みたいな暴力を行ってるのが大半ですよね。

そこには、なぜ負けてしまったのかの、理由解明も反省も全くない、動物以下の反応しか無い。

良い指導者は、もちろん勝つように指導するのが大事ですが、それより負けた際にどう対処するのか、敗北時のリスクマネージメントこそが大切だと思うのです。

でないと、永遠に敗北から学ばないし、敗北を知らないカタワな人達しか「生き残る」ことが出来ないですよね。

それでいいのだろうか? 「敗北を知らない」ってのはカッコよく聞こえますが、自分の予想外のことが起こったら、ヒステリーでしか反応できない人達とも言えるんですよ。どーでしょ?

それより、負けても負けても、しっかり経験から学んで、次回にどうやってリスクを排除するかを科学的に考えて勝ち残った人達の方が、指導能力が高いと思います。

そういう方々が指導すれば、普通の人だって、勝ち残っていく可能性が増えるんですから・・・

たぶん、蒙古襲来からラッキー過ぎて、敗北時のリスクマネージメントってことに配慮が欠けてるのが、日本人なのかなぁと思います。

だから、負けこんでくると、ヒステリー反応みたいな体罰を生み出す土壌が出来上がったのかも。

ま、ワタシは動物以下な感じの人達とは付き合いたくないから、距離は置いて、近づかないようにしたいと思いますが・・・

「敗北時のリスクマネージメント力」って大事ですよ。キチンと考えて学ぶようにしていけば、いつかは絶対に勝てますから・・・

もしかして無理なフィールドだったら、試合の場を変えればいいだけだし。

状況に合わせて作戦変更とか指導できない指導者が上に立つと悲惨ですよ。同じ事を繰り返す・・・

騒ぎが起こってから、ずっと上記の本のことを考えてました。ぜひお読みください。