ホントに大好きなのは、リン・ヒルです。彼女が女性のクライミングの歴史を作ったし、スポーツクライミングでは男女差なんて存在しないってことを証明した人なので・・・
ただ、本は読んだことはあっても、お会いしたことが無いんですね。50歳でもまだまだ現役でバリバリ登っているから、いつか会って色々を教えてもらいたいと思ってます。ものすごくカッコいい女性ですよ。
で、次に大好きなのがステフ・デイビスです。
美人でカッコいいってのもあるんですが・・・
彼女はリンと違って、競争に勝つとかより、自身の内なる物を完成させるいったんで、フリーソロや、ベースジャンプ等に取り組んでるスタンスが面白いのです。
リンは、女性がアスリートとして活躍する、それもスポーツクライミングなんてニッチなエリアでやってた分、競争心を旺盛にせざるを得なかったと思うけど・・・
ステフはちょっと違う感じなんですね・・・
で、ステフは今まで二回来日してて、それがクライミングには全く関係ないヨガのイベント。
ワタシはヨガにはさっぱり興味は無いんですが、クライマーでヨガをやってる人は沢山います。
カラダの柔軟性とかもありますが、ギリギリに神経を研ぎ澄ませて、ムーブに集中するってのが似てるのかもしれません。平山ユージさんもヨガは好きらしいですよ。
「岩の上のヨガがクライミングで、マットの上のクライミングがヨガ」なんて言葉が有るぐらいで・・・
http://vimeo.com/10904787
時間が有って、英語が分かる方は上記のビデオをご覧いただきたいのですが・・・
ステフは、クライミング競技大会で優勝するとか、難しいグレードに登るってのは全然興味が無いそうで・・・
達成感が有るスポーツって意味合いで始めたらしいですのですが、徐々に「問題解決をしていく自分を楽しむ」ってなスタンスに変わったそうです。
今はがっちりビーガンの食事スタイルに徹して、日々ユタの砂漠で岩を登ったり、岩から飛び降りたりだそうで、なんともうらやましいですね・・・
ただまぁ、2回だけなんですが、彼女の講演会を聞いて思ったのが・・・
やたら難しいことをするって言うより、難しいことにチャレンジできる自分がいる、で、ナニが難しくて、ナニが怖いのかってなことを細かく分析し、理解しながら進める自分を大事にしてるって感覚が面白かったのです。
や、そりゃ怖いですよ、プロテクション無しに難しい壁を登るとか、パラシュートだけもって高い山から飛び降りるとか・・・
でも、キチンと整理しながら『「計算」していけば、恐怖も、当惑も、克服出来る』し、逆に「そのプロセスこそが面白い」に変わるみたいですね・・・
で、ワタシも、「課題を克服する」より、恐怖を取り除き、最後にニコニコ笑える自分を目指したいなぁって思ってます。
悲惨な顔して、ダイエットしたり、必要以上に重たいウエイトを持ったり、到底登れないグレードの壁を目指すのではなく・・・
ロジカルに、合理的に、でも、ちょびっとチャレンジな要素を残しつつ・・・
で、でねぇ、ステフの一番凄いトコロ・・・
山に登ってバカリで人生を無駄にしたとか、貧しい生活に耐えてるって状況じゃ無いこと。
なんだか、いつもお金持ちのスポンサーを見つけて、キチンと資金供給をしてもらいながら、自身のスタイルを突き通していること。
これって、オリンピックで金メダル取るよりすごいと思いますよ。
自分の好きなスポーツ、好きなスタイルを保ちつつ、キチンと収入も得て、なおかつ世界各地にゲストスピーカーに呼ばれて・・・
ワタシは、もーこういうのは無理だけど・・・
でも、ヤル気があり、スポーツを楽しみつつ、自己実現しつつ、キチンと収入も得て、自分の好きなことが続けられる・・・
や、ほんと色々なことを考えさせられる女性です。面白い人ですよ・・・
楽しみながらスポーツを続けてください。悲惨な顔をしてやってる人に騙されないで・・・
楽しくないんだったら、さっさと辞めて、他のことをしなきゃ。生活があるんだし♪ \(^-^)/