先週の土日はずっと米国のボディビル大会、ジョー・ウィダーのオリンピア2011を見ておりました。
プロ・ボディビル界の最高峰の大会ですね。でも、多々議論が分かれる大会でもあります。
何故だかTV放映は無くて、パソコンでストリーム中継でした。それも不思議なんですが・・・
ずっと見てて色々考えこむ物がありました。
そしたら、ワタシのダイエットお師匠様のスクービーさんがこんな記事を書いて、オドドイテしもた。
http://scooby1961.blogspot.com/2011/09/does-phil-heath-use-steroids.html
『ミスター・オリンピア2011のフィル・ヒースはステロイドを使ってる』って記事です。
ある程度ボディビルに詳しい人なら、「今更なにをおっしゃる」でしょうが、子ども達は解からんもんね。
雑誌が宣伝するサプリや、わけわからん運動器具を購入すれば、ああいうカラダになるって思い込んでるから、あえて勇気を出して記事にしたとのこと。
そしたら予想通り、大騒ぎになって、大変なことになりましたけど・・・
関係ないですが、下記は若かりし頃の、007で有名なショーン・コネリーの写真です。左から四番目が彼だよ。
この写真がいつ頃のモノかは分かりませんが、ショーンさん、1950年のミスター・ユニバースで三位を取ったそうで、それが買われてジェームス・ボンド役に抜擢されたそう。
充分すごいカラダですが、今から見ると、これぐらいの体格の人は、案外居そうな感じでしょ。
もう60年以上前の話だから、ボディビルもそれだけ進化したと言えるし、全般的に食事の栄養配分も良くなったとかイロイロな要素がありますしね。
でも、多分これぐらいが本来の理想的なカラダのような気がします。ブラッド・ピットとかも、これぐらいですもんね。
で、これが問題のフィル・ヒースさん。すごいカラダだね。
こういうカラダが、管理した食事と、厳しいトレーニングだけで作られるかと言うと、解ってる人は解ってると思いますが、まず無理でしょう。ってか、IFBB登録してる選手でステロイドやホルモン剤を使ってない人が何人いるか?って質問の方が適切かもしれません。
だから、フィル・ヒースさんだけが悪いとは思わないし、ステロイドやホルモン剤を服用するだけでこれだけのカラダは作れません。
ものすごい努力の上に、まぁ、仕方なしにソウイウものも使ってるってのが実情です。だから、ワタシはフィルが大好きだし、優勝してくれて嬉しいと思ってます。
ジェイ・カトラーもフィルに負けちゃったけど、でも大好きですよ。でもね、ジェイもステロイドや、多分シンソールとかも使ってると思います。
で、これは適当な思い込みや想像で言ってるわけではなく・・・
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7496846
Fat-free mass index in users and nonusers of anabolic-androgenic steroids.
キチンと科学的に裏打ちがある話なんですな。英語で申し訳ないのですが、体脂肪率から計算する除脂肪量指数(FFMI)って数値で、男性に関しては26以上の場合、まずステロイドかホルモン剤を使ってる可能性大なんだそう。
上記の英語の論文では、総勢157人(ステロイド剤使用者83名・非使用者74名)を調査して、ステロイド剤を使用した場合、FFMIが25から30以上に達するそう。で、普通の人はせいぜい25-26か。ってか25以上はヤバイっぽいけど、上記の写真のスティーブ・リーブスさんは25.7で、25を超えてますが、ご本人はステロイド剤は使ってないと断言してらっしゃいまして、FFMIで試した結果を同等と表明しています。
で、ミスター・オリンピア2011のフィル・ヒースさんはウィキベディアによると31歳175cm。たぶん体脂肪率3%とすると、FFMIがなんと35ってステロイド剤を使用しない限りあり得ない数字になるんです。
体脂肪率の3%は予測値ですが、プロのビルダーは大会時は3%ぐらいまで落とすのは普通だから。だってフィルさん、あまりに水抜きをやって、インタビューとかは「座ったままで」応対してるとか、スゴイ状態だったもん。
で、FFMIの計算式ですが・・・
『除体脂肪量(kg) ÷ 身長(m)の二乗』です。体脂肪率3%だとすると、フィルさんの除体脂肪量(要するに筋肉)は107.6kgで、身長(m)の二乗3.06で割ると、35ですよね。
だからまぁ、計算すると、限りなくブラックってことになります。
不思議なのは、もう目に見えて薬剤使用は解ってる話なのに、ある種のボディビル大会はそういう検査を全然しないんですよ。
変だよね???
ボディビルも、スポーツって言うより、ショウビジネス化しちゃったから、仕方ないモノなのでしょう。
この記事にも怒る人は沢山居るだろうなぁ。でも、一応キチンとした研究結果での話なので・・・
で、実際あるボディビル団体では、ナチュラルってことを打ち出して、キチンと薬物検査をしてクリーンな選手のみで競ってるトコもあります。ってか、「ナチュラル・ボディビル」って言葉自体が変とは思うけど、仕方ないんだろうなぁ・・・
ででで・・・
まだまだ男性の薬剤使用は仕方なしとして・・・
女性の男性ホルモン使用とか、どうなんだろ・・・
オリンピアの女性部門は、ビキニ・フィットネス・フィギュア・ミスオリンピアと細かく分かれてるんですが、もう基準は「どの程度男性ホルモンを使用してるか?」の世界にしか見えなかったです。
で、皆さん揃って胸はシリコン剤状態だし、なんだかなぁって感じ。
や、ご本人に確認したわけじゃないから分かりませんが、胸の感じはどう見ても体脂肪率13%とか6%の女性にはあり得ない張り方だから・・・
だからまぁ、ずっとパソコンでストリーム放送を眺めながら、妙な心境に陥りました。
必要悪にしても、限度があるわなぁ・・・って。
日本人はね、あんまり筋肉モリモリは好まれないから、ミスターorミス・オリンピアみたいなカラダを目指す人はソウソウいないと思いますが・・・
舞台裏は知っておいた方がいいかなと思い。。。
でまた、高ーいサプリを飲めばドンドコ筋肉が増えるものでもないって事実はよくよくご認識いただいた方が宜しいかと・・・
http://ameblo.jp/yokom123/entry-11016432490.html
だいたいの現実的な数字は、お師匠様のトコから取ってきましたが、男性・女性の参考例を上に記事にしてます。
でも、やっぱワタシ、頑張るボディビルダーは大好きですよ。
----
cardio:
morning、walking 60min
strength workout: ab & lower body
weight, 52.0kg,
BF17.09%,
girth of the abdomen,66cm
girth of the waist,62cm,
2011年09月23日