シドニーから20年間以上、毎年送られてくるChristmas card
差出人はJohnとElaine。
私が留学先にシドニーを選んだのは、実はこの二人がいたからなんです。
人生を大きく変えた大恩人。
最初にシドニーを訪れたのは、学生時代の卒業旅行。
当時、卒業旅行で大人気だったのは、ヨーロッパ周遊ツアー。
確かにヨーロッパも魅力的。
ところが、人と違うことをしてみたい“あまのじゃく”の私は、Mちゃんと二人で“シドニー4週間短期留学”に挑戦することに。
なぜ、オーストラリア?
特に英語に関心があったからではありません。
2月といえば、日本は真冬
それに反してオーストラリアは…
もちろん、真夏
beach personな私。
迷わず決めました!
私のホームステイ先は街の中心部にある学校から遠く、電車で1時間ほど。
何度目かの朝の通学時、他に空いている席がたくさんあるにも関わらず、
「ここ、座っていいですか?」
と尋ねてくる素敵なスーツ姿のオジサマが
年齢は父より少し上。
それがJohnでした。
あまり人見知りでない私は快くOK!
それから、朝はいつも一緒に電車でおしゃべりしながら行くことに。
本当に優しい方で、途中で雨が降ってきた時、傘を持っていなかった私に「自分は濡れても大丈夫だから」と1本しかない傘を貸してくれたこともありました。
帰国が近づいたある日、
「日曜、よかったらうちに遊びに来ないか?」
と誘って下さいました。
そして、
「自分はクリスチャンだから、日曜日は毎週奥さんと午前中教会に行っている。興味があれば、一緒にどうぞ!」
はい!もちろん、興味あります!
日本ではこんな経験、絶対できないですから
学校で友達にも話すと
「私も行きたい、行きたい!」
となり、早速、訪問の約束をしました。
当日、ホストマザーに↑の経緯を話し、John宅に行くことを告げると…
予想外の大目玉!
「お前は日本でも同じ事をするのか!知らないおじさんの家に電車の中で誘われたら行くのか!」と…。
ハッとさせられました。
確かに…。おっしゃる通り。
日本で同じ状況なら、絶対に行きません。
「どうしよう…。みんなと約束しちゃたし
」
結局…
行きました。
確かにホストマザーの言い分はごもっとも!です。
(何が起こるかわからない海外。本当に気を付けなければいけません!)
でも、3週間、ほぼ毎日一緒に会話して、悪人では絶対ないと確信していました。
それどころか、「この人、素敵な人だなぁ!」と思っていましたから。
そして訪問はというと…
教会も、ご自宅も、奥さんも、手料理も…全てが最高!でした。
敬虔なクリスチャンで思いやり深い二人。
就職してからも休みを利用して、何度も二人に会いにシドニーに行きました。
その度にオーストラリアの魅力に触れ、「いっそのこと、会社を辞めてここに住んでしまおうか!」と。
人生を大きく変えた瞬間です。
留学時代も、本当に何から何までお世話になりっぱなし
日本人の友達を引き連れて、ランチやディナーに何回お邪魔したかわかりません。
テキパキ!のElaineとおっとり…のJohn
長女をDolphin watchingに連れて行ってくれました
長女にプレゼントしてくれたぬいぐるみ
お二人はクリスチャンです…
知り合って20数年経ちますが、今までクリスチャンになるよう勧められたことはたったの一度もありません。
JohnもElaineも今は70代半ば。
いつまでも元気でいて欲しい。
来年も、再来年も、その後も…
ず~っと、ず~っと二人からのChristmas cardがわが家に届きますように
!Merry Christmas!
今日も「おしゃべり」にお付き合いいただき、ありがとうございました。