今日、「雨」って言ってましたぁ~?
天気予報??
7時にせっせと洗濯物を干し、楽しいお出かけから帰宅したら…
びしょ濡れ
あ~あ
でも、実はそれほどショック…でもないんです。
私の場合。
予想外の雨で、濡れてしまった洗濯物を見ると、必ず思い出す懐かし~いエピソードが。
あれは、シドニーに住んでからすぐのホームステイ、BenMayor家での出来事。
ある日、私一人で留守番していると突然雨が!
「洗濯物が濡れる~!!大変!」
と慌てて取り込む私。
日本と違って、広いヤード(裏庭)に干してあるため、取り込むのも一苦労。
エッチラオッチラ続けていると、パパJoeが帰宅。
一生懸命家族の洗濯物と格闘する私を見て、お褒めの言葉を頂けるとおもいきや…
“ Hey!! What're you doing, Yoko! ? Are you silly?? ”
英語が得意でなかった私。
このときはじめて知りました。
sillyという単語の意味を…
(sillyとは ←知りたい方はここをクリック!)
つまり、こう言われたんです。
「ちょっと、Yoko!! 何てバカなことしてくれてるんだっ?!」
お褒めの言葉どころか、怒られてる??
なんでーっ
そしてなんと、パパJoeは私がせっせと取り込んだ洗濯物をもう一度庭に干し始めるではありませんか。
雨の中…
納得がいかない私は、恐る恐る反撃に。
「でも、雨に濡れた洗濯物は汚いと思う。私、そのTシャツ着たくない」
今度はパパJoeがキョトン…
Joe: 「雨が汚い??どうして?」
Yoko: 「色んな化学物質とか、汚れが雨の中に入っているから」
Joe :「雨が汚いなんて話、聞いたことない。実際に誰か病人が出ているのか?百歩譲って日本の雨は汚いのかもしれないが、オーストラリアの雨は汚くない」
驚きました…
このお宅は普通ではないのではないか。
ところが!
オーストラリアでは、ほとんどの家がBenMayor家と同じく、雨が降っても洗濯物を取り込まないことがすぐに判明。
唖然…
でも、そういえばパパJoeは洗濯を干し直しながらブツクサ呟いていました。
「雨が降るたびにこんなことしてたら、一日何回入れたり出したりすると思ってるんだ!ちょっと考えればわかるだろう!ホント、バカな子だ!」
彼の言い分が、↑で少しわかったような気がしました。
シドニーでは、一日の間に何度もにわか雨が降ります。
この雨の事をshowerと言います。
そして、showerの後には、すぐにお日様が顔を出し、強烈な日差しが
もともと乾燥している気候ということもあり、1時間もすれば、洗濯物は一気に乾きます。
確かに半濡れの洗濯物を、一日に何回も出したり入れたりしている人間など見たことがありません。
sillyに見えて当然です。
まさに時間の無駄。
そもそも、なぜ私は「雨が汚い」と思っていたのか。
定かではありませんが、親がそう言っていたのだと思います。
でも、これって確固たる科学的根拠、ないですよね?
「それって常識でしょ!」と思っていること。
「常識」って一体、なんなんでしょう?
気候や気温、洗濯を干す環境も日本とは全く異なるオーストラリア。
考え方が180度違って当然です。
しばらくの間はこの雨濡れ仕様の服を着るのに抵抗がありましたが、そのうち全然気にしなくなっちゃいました!
「天気予報を気にせず、干せるなんて便利じゃん!」って
この戦法、ずぼらな私にマッチしていたようで、日本に帰国してからも採用させていただいています。
(もちろん、今日のも洗いなおさない!)
何年もこの方法で通していますが、家族の誰も病気になっていません。
…ってことは、雨はやはり汚くなかったのか⁈
パパJoeは正しかった?!
(あ…。家族は↑の方法を取っていることを多分知りません)
留学で学んだ一番貴重なものは、実は英語ではなかったのかもしれません。
「異文化理解」
文化の違いを理解もせずに、お互いの違いを正しいとか間違っているとかで判断しないこと。
その国の事情や環境で常識・非常識はたやすく入れ替わります。
(国だけではなく、人と人の間でも言えますよね)
日本の常識はオーストラリアの非常識。
日本の非常識はオーストラリアの常識。
みんな違って、みんないい!
パパJoe、元気かな??
長女と一緒に“里帰り”した時の写真
パパJoeはショーン・コネリーに似てるでしょ⁈
ママElianeはエリザベス・テイラー似
今日も「おしゃべり」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
”今日の八兵衛”