君の名は。鑑賞してきました。
新海誠監督が仰っているように、"誰もが楽しめるエンターテイメント"でした。
ラブコメ要素あり、SF要素あり、
脚本良し、キャラ良し、絵良し、音楽良し、声良し。
悪い評価があまり無いのは圧倒的な完成度ゆえであり、
音楽のRADWIMPS、
キャラクターデザインの田中将賀さん、
作画監督の安藤雅司さんを始めとする、
豪華な制作陣を巻き込んでいった新海誠監督の懐の深さゆえなんだろうと感じた。
そもそもテーマが思ってたより深い!
意表を突かれた感もある。
田舎の高校生や都会の高校生の友情だったり恋愛だったり、
田舎での家族とのつながりだったり、
伝統やしきたりの残る神社だったり、
それらを失う理不尽が起こる可能性だったり。
パンフの声優コメントにある
市原悦子さんのコメントが、
私の感想のすべてだったりします。
以下抜粋。
"
不安定に揺れていて、
はっきりと自分の行く道がつかめない若者たち。〜
だからこそ、お互いを求め合う気持ちがいとおしくて、素敵なんですよね。
〜
私の役は、〜日本人が大事にしてきた心を伝える役で、作品としても福島、今は熊本、また神戸、さらに広島・長崎といった過去の悲劇に繋がるものが織り込まれていて、きちんと心に刻みなさいと言われている感じがしました。
"
会えない誰か、見えない何かを求めて、
必死に探しまわる、滝くんと三葉は、
矛盾なく私にも重なって、
上手くいかない中、
必死に真っ直ぐにもがく姿は、
きっと私に足りないもので、
世の中、どうにもならないこともあるけれど、
それらを乗り越えてでも求める気持ちは、
本当にいとおしくて。
君は何を求めているのか?
そう聞かれている気がして。
そしたら久しぶりに
やっぱり音楽したいー
ってなったのは
きっと
夢。
伝統を守りゆく村々を、
先人の残してきた知恵を、
消えゆく日本人の心を、
絶やすことなく、
求めるものは
自分の足で探しなさいと、
叱咤された気がします。
悶々、問と。
大和さくら