とあるきっかけから
日本で次男の発達障害の検査の相談に心療内科に行きました。
今回はヨガの講師という身でありながら、
子供のことを心配する母親という立場から
書かせていただくことをご容赦ください。
子供たちはタイで生みました。
現在チェンマイに住んでいて、母国語が日本語なので
検査をするなら日本語で受けた方が良いと思い,日本に行きました。
発達障害の検査を受けろと言われると
親としてはとても心配になります。
外からこのように言われると
本当に心配なるんです。
けれど自分の子供のことは自分が一番分かってる。
外と比べると心配になるけれど、
自分の子供の素晴らしさを知っているので
冷静に状況を見たいという気持ちで相談に行きました。
その結果、どうしても一言だけ
似たようなことで心療内科を訪れる予定の方に
言いたいこととしましては、
お医者さんは選ばないといけない
ということです。
と,言いますのも
相談に2つの病院に行きました。
なぜ2つ行ったかと言うと
1つ目の医院では
ちょっと信じられないことが起きたからです。
その医院では診察室に入ると、真っ白い部屋にフカフカ毛皮をかぶせた回転椅子がが1つと、スチールの普通の椅子が1つ。
入った瞬間にそのモダンアートのような異質な空間に私も「おおっと…」ととなりました。
自然環境豊かなチェンマイから来た息子は慣れていない空間に不安を感じているのがすぐにわかりました。
そしていつもは出来る元気な挨拶もなく、回転いすに乗ってグルグル回り始めました。
お医者さんは息子に「何か困ったことある?」と不思議な質問をしました。
大人の私でも「何か困ったこととは具体的に何に対してですか?」と聞き返したくなるような抽象的な質問を投げかけ、息子が「ない」と言ったら、息子には一言二言声をかけただけで、そこからは息子がまるで息子本人が聞いていないような物言いで、「これじゃテストするまでもなくだれがどう見たってADHDでしょ」とおっしゃいました。
息子は居心地が悪そうで「もう帰りたい」とドアのところに行きました。
そしてドア近くの壁が崩れて穴が開いているのを見つけて触ろうとすると、お医者さんに「触るな!」と怒鳴られて私も息子もビクッとなりました^^;
そのあとも諸々の出来事があって、
息子が可哀そうだったし、私も心的ショックがすごかったです。
え??こんな思いしないといけないの?
息子が挨拶できなかったから?
椅子にちゃんと座らなかったから?
壁の穴触ろうとしたから?
6歳児って普通にそれが出来て当たり前なの?
それが出来なかったら障害って言われちゃうの?
そういった前提の説明は一切なく、
入室5分で即ADHDと言い渡され私の脳は大混乱でした。
私は海外からの渡航者で紹介状を持っておらず、
何ヶ月待ちをする時間的余裕もなかったので、
予約なしで行けるところを見つけ、
藁にもすがる気持ちで訪れた結果でした。
他に選択肢がなかったから大して調べもせずに行ってしまいましたが、
あとでレビューを見たら「星1つだって付けたくない!」って書いている方がいらっしゃって激しく同意いたしました。
とてもとても残念なことですが、
そのお医者さんにも考えががあってのことでしょうから、
私が合わなかっただけということも言っておきます。
それでどうしたものか、
考えて更に方々に相談していましたら
運良くご紹介頂いた別の心療内科のお医者様の対応が
最初のところとは天と地ほどの違いにまたまた驚きました。
子供に対してはもちろんのこと、
親に対してもとても親身で寄り添ってくださり、
不安なことは全て解消するように努めてくださいました。
そちらでは沢山の問診票を書いて、1時間かけてテストをして下さり、
「そんなに問題視する必要はないけれど、心配ならこういうことを気にしてみてください」
とアドバイスを頂き、「またいつでもいらしてください」というお声がけもいただきました。
不安を煽って向き合わさせられるのは辛いです。
対処法の前に絶対的に必要なことは、安心させてもらえることだと思います。
今回、このブログを書いた理由は、
「発達障害」というレッテルを貼られて辛い思いをしているお母さんのために書きました。
自分の胸の中にしまって終わらせても構わなかったのですが、
お医者さんもそれぞれ。選択肢がある。ということを書かせていただきました。
私はヨガ講師として物事を客観的に見るよう努める仕事をしておりますが、私も人の親です。
お医者さんに関して悪口を書きたかったわけではありませんし、
「あちらからの見方とこちらからの見方はいつも違っていて、両方が事実でである」
という認識もしながら書いています。
子供たちは全員等しく神様からのギフトです。
障害などではなくて、それらは全て個性です。
それでも社会で集団生活を送るために最低限必要な社会性・協調性を学ぶことも必要。
そのために必ず心に寄り添って一緒に歩んでくれるところがあるはずなので、そういうところを探していきたいですね。
『追記』
我が家の場合は、作業療養(オペレーションセラピー)に通うことにいたしました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子