― 八支則が示す「終点」
今回はヨガのゴールについてのお話です。
ヨガのゴールは、体が柔らかくなることでも
心が穏やかになることでもありません。
それらはすべて、途中経過です。
ヨガには、ちゃんと示された「終点」があるのです。
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八支則は「どこへ向かう道」なのか
八支則は、生き方のヒント集ではありません。
「どう生きると、どこへ辿り着くのか」
その道筋と終点を示しています。
ヤマ・ニヤマで土台が整い
アーサナと呼吸で感覚が澄み
意識が自然に内側へ還っていくと
最後に残るのは「何かを得た自分」ではありません。
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ゴールは「別人になること」じゃない
サマーディと聞くと、悟り・覚醒・超越…
どこか別世界の話に聞こえるかもしれません。
でも八支則が示す終点はもっと身近で現実的であると深めていくと気づきます。
✔ 無理に証明しなくていい
✔ 何者かにならなくていい
✔ 戦わなくていい
元々あったシンプルな自分に戻ること。
その感覚はとても静かでありながら
とても満たされた感覚です。
私たちは神に愛された恩恵あふれる存在なのだと腑に落ち、全てに感謝の気持ちが生まれます。
それがヨガのゴールです。
多くの偉大なヨギの大師たちがなぜあんなにも慈愛に溢れているのかに気づきはじめ、やっと自分の心にも穏やかさが生まれます。
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ゴールは「何かを足した先」にはない
多くの人は、ヨガを通して
・もっと良くなろう
・もっと高みに行こう
・もっと整えよう
とします。
でも八支則の終点は、積み上げた先にはありません。むしろ余計なものが落ちたあとに現れます。
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八支則の終点は「自由」
反応しなくていい自由
比べなくていい自由
証明しなくていい自由
世界が変わったように見えて、実は見え方が変わっただけ。
でもそれは人生の質を決定的に変えます。
人生でこれに気づけた人は本当に幸運です。
気づいている人とそうでない人では最早生きる世界が異なります。
お釈迦様は言いました。
「私たちが幸せで満ち足りていればそこは天国のような状態であり、怒りや苦しみに囚われれば地獄のような状態になる、つまり、天国と地獄は場所ではなく、心の状態(体験)である」と。
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ゴールを知ると、とても安心する
ゴールを知らないと、ヨガは終わりのない修行になります。でも終点を知っていると、今どこにいても大丈夫なんだと分かるようになります。
八支則は
「急がなくていいよ」
「ちゃんと着くから」
と教えてくれています。
これを知ると、人生そのものが楽しみに溢れた冒険なんだと気づき、人生をフルに使って自分をアップデートしていく感覚を楽しみはじめます。
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ヨガは、辿り着くためのものじゃない
八支則が示す終点は、新しい場所ではありません。
思い出す場所です。
もし今、「ヨガが楽しい!」「ヨガに救われた!」
そう感じているなら、あなたはすでに
ゴールの方向を向いています^_^
ヨガの八支則は、そこへ無理なく戻るための
やさしい道案内なのです🕊️