中国伝統医学の運動療法には太極拳養生文化 五大功法というものがあります。

 



1、吐納 意識呼吸法 
2、瞑目 閉目
3、存想 存思
4、内丹 周天功法
5、導引 導気令和 引体令柔を含む、五禽戯、そして集大成となった太極拳


この5種類すべてができると体調不良の人が多い中でも心身共に好調になり、ありとあらゆる意味で身体感覚の差が大きくなり、当然仕事でも生活でも実力を発揮できるので大事なことです。


(不調であれば好調な人との差は大きくなるばかりになり、本格的な寒気・暑気のピークに達する時期には、また更にその身体感覚差が大きくなります)

中でも導引の技術では外導・内引がとても大きな効果があり、その意識としての得気法としては、

以意領気:心を穏やかにして脳から意識したはたらきで体内のすみずみにまで流れを良くし心身がきれいな河川のような透明感のある流れる体感を得られるようにします。


以意引気:内引において意識する動作でエネルギー循環を高めることです。
以左治右:左を以って右を治す。 
以右治左:右を以って左を治す。
 

という方法です。

そして、五調の法。


調心:(脳)心を整える。
調意:上半身・下半身の身体バランスを意識的に調える、調身、調形。
調気:(息)呼吸を調える、 調息。


この三調を通じてから、

調理:身体運動器におけるすべての理を正す。
調和:心身のすべての和合の感覚を得る。

という五種類の調えられる実践方法において心身の防衛体力の良好な継続維持を図り活気を内面から引き出していくことで日頃の生活の充実感を得ることへ繋げられます。


日本ではまだあまり知られずに、こういった具体的な功法を理解して正しい技能ができる人はほとんどいませんが、今年もまた皆さんにこの実践を通じて漢方薬と同じように長い歴史のある伝統中国のわざをお伝えしたいと思います。


しかし、今よりも遙かに不便で物のない時代でも、こうした「わざ」で心身の健全さを確認し維持してきた技能:功法はすばらしいものだとこの時期には改めて実感します。

 

そして導引術に合わせて太極拳の「以意導気:意識を持って、気を引き出し導く」「以気運身:内面から引き出した気を以て、身体全身に流れを作り運ぶ」を合わせて指導を行っています。

 

 

関心があり、本格太極拳文化を学びたい方は、気軽にご参加下さい。

 

 

 

 

 

 

宜しくお願い致します。