昨日今日は、とても天気が良く、アフターコロナ時代、グレートリセット計画での、この行き先と、私達の将来での発展性を、ゆっくり自然の中でリラックスしながら思いを馳せました・・
「マスク着用、政府見解への違和感」 2022/05/24 10:00 読売新聞の記事
政府は、新型コロナウイルスのマスク着用に関する見解をまとめ、後藤厚生労働相が5月20日、発表しました。見解のポイントは、下記のイラストと表をご覧ください。
これまでの政府の見解は、「人との距離が十分取れれば、屋外で着用は必ずしも必要ではない」(5月11日の松野官房長官の記者会見)でしたが、今回は「人との距離が十分に確保できなくても、会話が少ない場合などは必ずしも着用の必要はない」としました。マスク着用の「基準」を緩和した形です。
これから夏に向かうと、気温はますます高くなります。マスク着用のせいで熱中症のリスクが高くなるかもしれません。マスクを外せる時には外し、外の新鮮な空気を思いっきり吸った方がいいでしょう。そういう意味では、タイムリーな発表だったと言えます。
みんながしているから…「同調圧力」の影響受けやすい日本人
でも、私はこうした政府の見解が発表されること自体に、違和感が胸に湧いてくるのを禁じ得ません。なぜでしょうか。
この話の前振りとして、マスクにまつわるジョークを紹介しましょう。
コロナ禍で、各国の政府が国民にマスクの着用を求めることになった。各国の呼びかけは次の通り。
アメリカ政府「マスクをする人は英雄です」
ドイツ政府「マスクをするのがルールです」
イタリア政府「マスクをすると異性にモテます」
日本政府 「みんなマスクをつけていますよ」
今や、電車内でも街中でもほとんどの人がマスクを着用している日本。
私の肌感覚では、視界に入る人の99%はマスクをしています。それも、法律や条例などで強制されているわけでもないのに、この着用率の高さはすご過ぎる! 欧米と違って日本人は昔からマスク着用に抵抗感がない、という理由もあるでしょう。でも、上で紹介したジョークのように、「みんながしているから、自分だけしないと変に思われてしまう」という、「同調圧力」によるところが多分に大きいのではないでしょうか。
「思考停止」が阻む臨機応変な対応
マスクを着用し、大阪・梅田の繁華街を行き交う人たち(5月2日、大阪市北区で)
このことは、結果的に日本の感染者数や死亡者数を欧米より抑えることに役立っているのかもしれません。たぶん、そうなのでしょう。しかし私は、そろそろ日本人が同調圧力で行動するのはやめた方がいいと考えています。なぜなら、同調圧力による行動は、別の言い方をすれば、「思考停止」による行動であり、臨機応変な対応を阻んでしまうことにつながるからです。
言うまでもなく、マスクは感染予防に有効なアイテムです。私もこのコラムで何度も書いてきましたが、不織布マスクを正しく着用することで、自分が感染したり他人にうつしたりするリスクを、かなり減らすことができます。
でも、コロナ禍のこの2年余りの間に、政府や専門家が、「自宅を出たら、屋外でも屋内でもいつでも100%マスクを着用するように」などと一度でも言ったことがあるでしょうか。ウイルスを含む飛まつが飛ぶ距離は大体2メートルとされているので、屋外で人との距離が2メートル以上あれば、マスクの着用は不要。これは以前から言われていたことです。
私の自宅の近くを歩いてみると、周りに誰もいないのにマスクをして犬の散歩をしている人や、マスクをして自転車に乗っている人をよく見かけます。空気中を常にウイルスがうようよと漂っているのならともかく、新型コロナウイルスは、感染した人の口から飛び出す飛まつやエアロゾルで感染するのですから、人がほとんどいない屋外でマスクをする意味はないのです。今回の見解で、「人と十分な距離が確保できなくても、会話が少ない場合は必ずしも着用の必要はない」としたことも、理屈を考えればすんなりと理解できます。
何でも「お上」の<お墨付き>が必要なのか
そう、私の胸に湧いたのは、「理屈を考えれば誰でも理解できることを、お 上かみ にわざわざ言ってもらうこと」への違和感です。同調圧力が強い日本では、たとえ感染リスクが少ない状況であっても、自分だけマスクを外すことに抵抗感がある。だから、「外していいんだよ」というお上の<お墨付き>が必要だ――。こういうことなのでしょうか。
では、こんなケースはいかがでしょうか。ちょっと想像してみてください。
あなたは今、自宅を出て、最寄り駅まで歩いています。1メートルほど前を、1人の男性が黙って歩いています。今回の見解に従えば、マスクを着用する必要はありませんよね。
でも、その男性が突然、「ハークション!」と大きなくしゃみをしたらどうします? 口からしぶきが飛びまくりです。向かい風なら、ウイルスを含んでいるしぶきが自分の顔を直撃するかもしれません。
さあ、どうします?