私にとって、この今年2017年は、武術系、太極拳系、健身気功系を合わせて練功35周年を迎えました。

 

武術を始める前の少年時代は6歳から12歳まで剣道を行っていたので、今現在48歳ですから、武道キャリアが合計で42年間あります。

 

つまりは自分の幼少期の記憶で「意識運動」を行っていなかったのは0歳~6歳までの期間です(笑)

 

小さな頃から身体を動かすことは好きで、スポーツ項目はほとんど何でも好きでした。

 

その中で、やはり「中国武術」を選んだ理由は、歴史長き「意識運動」「呼吸運動」「全身運動」でありながら、

 

「武芸」「養生(医学)」「思想哲学文化」の融合した世界観に魅せられて、

 

「自分の理解の限界まで、とことんまでやり抜いてみたい」

 

そう思い考えて実践し、32年前の1985年から中国の往来を毎年重ね、

 

(今年はGW期間にまた訪問します)

 

この今日の、今日まで来てしまいました・・・(笑)

 

 

ずっと今までは「世捨て人」のような生き方のように感じてしまうこともありましたが、

 

こうして長い時間に、練功にひたすら打ち込み学び、考えて、研究し続けた結果には、

 

とても深い感銘と、ひたすら商業主義へ傾倒し続けた「現代日本社会環境」に、

 

ほとんど意識と興味を持たなかった結果に「得られたもの」は非常に多くありました。

 

 

易経の冒頭にある名言「自強不息」「厚徳戴物」の2つに学び、

 

多くの感謝を感じています・・・

 

 

そこで、昨年はフィットネス指導20周年を経て、

 

今感じる こんな私の経歴でしたが、その所感から、

 

これまでに、時折よく質問を受ける内容で、

 

今現在の「現代日本社会環境」における中で、

 

気功・太極拳の練功では「"どのようなスタイル"がいいか」について、

 

ご紹介したいと思います。

 

 

その中で、先ず思っているのは、これだけ複雑化し多種多様化してしまった我が国の生活環境なので、

 

「"どのようなスタイル"がいいか」について、

 

私の観点では、科学的視点、科学的根拠に着実に基づいた考え方と実践の中で感じたことから論じたいと思います。

 

そして「中国武術運動」の特徴は「健身:体育」「修身:思想哲学」「防身:攻防技術」の融合したものですが、

 

武術運動は「意・気・力」を重視し、気功運動では「心・意・気」の概念を重視し、

 

太極拳運動では「意・気・力」と「心・意・気」の融合と、各々の武術思想での意識バランスが関係して来ますので、

 

そうしたことも含めていますが、今回は「気功」「太極拳」の概念で、

 

「心・意・気」

 

そして、そこから武芸としての「力:勁(けい)」を取り込んでいく、という視点ですすめていきたいと思います。

 

※解りやすく言うと、先ずは、今の時代で一番大事で重要な”「心身の健全さ」を高めてから、武芸(攻防技術)を高めていこう”という立場感覚になります(そのための、気功太極拳の概念)

 

では、気功・太極拳の練功では「"どのようなスタイル"がいいか」について、ですが、

 

先ずは人それぞれに重要視したい、意識感覚の分類から入って構築されたスタイルの流れをみてみたいと思います。

 

1、全体に関連すること。

 

2、年代別に関連すること。

 

3、個々各々に関連すること。

 

この3つですが、

 

例えればこれは、「自分のやりたいスタイル」を確定するためです。

 

 

それがひたすらシンプルな「健康法」か、

 

「スポーツ競技的」「流派別の価値観的」か、

 

あるいは今は体力に自信がないけれど「武芸」になっていくか、で練習方法はまったく異なっていくからです。

 

つまりは、

 

「健康法」でしたら誰も競う相手や気遣いも必要なく、自分の心身のみの活性化ですから、本来は一番気楽になれる世界観になります。

 

そして「スポーツ競技的」でしたら、「レベルアップを望み競技会で、いい成績を残す為の練習スタイルや価値観」に当然なっていきます。

 

そして、今の日本国内を見ると、「どのスタイルの競技か」でも内容が異なっていきます。

 

 

日本国内の「競技スタイル」の内容では、本来は主流であるはずの、

 

国際標準での「本場中国式スタイルに準じているもの」

 

※私たちの競技スタイルはこちらです。

 

(日本では、このスタイルで行っている人は非常に少ないです)

 

 

そして、次は、

 

「日本人感覚で作られた競技スタイル」

 

「武道好きな日本人感覚で作られた武芸スタイル」

 

「映像メディアなど、空想イメージ系の日本人感覚で作られたスタイル」

 

更に「今の年配世代が以前に考えた普及モデルに準じたスタイル」

 

 

ややこしくて、申し訳ありませんが、

 

日本国内の気功や太極拳のでは、このように内容を分類をしてみることで様々なスタイルや考え方には練功での内容が影響して来たことが判ると思います。

 

そして、こうなって来ると「どのスタイルがいいか」という表現から、

 

「自分は、どのスタイルでいいか」という表現が相応しくなって来て今現在に辿り着いたプロセスを理解できると思います。

 

そして、

 

「流派別の価値観的」か、では、3つの価値観、

 

つまりは、

 

「今の年配世代の感覚で考えたスタイルの価値観」

 

「日本にやって来た中国人指導者の考え方や価値観」があって、

 

もう一つの価値観では、

 

「日本人で中国へ行き、学んできた人の価値観」です。

 

 

その、私の感覚でのスタイルでは、本場中国大陸との32年間の往来の学びの中と、

 

20年間のフィットネス指導と、

 

16年間の横浜武術院での専門家育成での実践の中で研究して、35周年の総合意識の中でまとめた、

 

「日本人感覚で、限りなく本場中国式に近づけたスタイルの価値観」です。

 

 

こうした、日本国内での武術活動スタイルを考えるには、

 

2、年代別に関連すること。

 

3、個々各々の関連すること。

 

にすべて関係していることです。

 

 

そして1、全体に関連すること。ですが、

 

今現在思うに、今後は「全体」がいかに変遷していくか、に私は注視しているところです。

 

これは今年の9月13日のペルーリマで決定される予定の「2024年のオリンピック開催地の決定」と、

 

同時に審議される「2024年の中国武術のオリンピック項目化の実現」への準備があるために、実は今こうして紹介をしています・・・

 

これまでの「オリンピック項目化」へのプロセス。

 

2015年6月の私の記事。

 

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12042351636.html

 

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12044011572.html

 

9月の最終選考前に落選・・・

 

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12078251710.html

 

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12077324938.html

 

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12080136183.html

 

 

おそらく一番今後に大きな影響を受けることが予測されるのが「1、全体に関連すること」なので、

 

私たちは、もう既に国際標準の「中国武術段位制」「オリンピック向け競技スタイル」「健身養生スタイル」を完全確立し、活動も軌道に乗っていて、

 

技能評価制度や認定関連も上海復旦大学武術協会、そしてこのGW期間での伝統気功 華侘五禽戯の故郷、安徽省亳州とで連携しているので、もう安泰になっていますが、

 

全体に関しては、

 

ここはひと先ずは、夏の7月ぐらいから始まるオリンピック招致活動などの、会議が進展してから秋の9月13日以降で、ゆっくり方向性が日本国内で動き始めてから、

 

まとまっていくと思うので、その頃にお話ししたいと思います。

 

今回は、今の日本国内の武術活動スタイルを知りたい皆様についてご紹介致しました。

 

 

多種多様、複雑化した現代日本社会ですが、それぞれのニーズに合った「スタイル」で楽しく中国武術で多くの皆さんが、よりよい毎日や生活習慣になって相互発展になっていくことを願っています。

 

今年は、これからは「気功・太極拳ムーブメント」「武術・功夫ムーブメント」を合わせた、

 

「中国武術ムーブメント」が大きくなっていく記念すべき”年”になっていくと思うので、

 

頑張りたいと思います。

 

よろしくお願い致します。