龍身蛇形太極拳集団

 

太極拳の武術的特徴として、とても幅広い動作の応用方法があり、それは一拳種の中で「文化的特徴」が備わっています。

 

それは「太極拳文化」における精神性、動作原理、武術的用法があげられます。

 

太極拳運動

〇原理

意識:以心行気、以気運身、心為令、気為旗、腰為載、拳勢呼吸、眼神注視・自然視
身法:手法、歩法、体幹、立身
放松:両肘、腰、股関節、全身

〇応用

化勁:粘・走
発勁:引・拿

 

その中で「勁:けい」(力の流れる道筋)における、動作原理での「実感」「判明」「「確信」」「理解」を体得し、実践していくことが長く、太極拳運動における進化を目指すことでは、最も重要な意識感覚になります。

 

打手歌 王宗岳

 

掤捋擠按 須認真、上下相隨 人難進。 任他巨力来打我、牽動 四両撥千斤。

 

先ずは姿勢について「身法十要」

 

提起精神 虚領頂勁 沈肩墜肘 手与肩平 含胸抜背 

気沈丹田 松腰松胯 尾閭中正 胯与膝平 立身中正 

 

(※これが、不足したままだと、自分自身の太極拳での進化を感じることができず、「偏差」と呼ばれる妄想・空想的で精神面も動力面でも、不自然な意識を高めてしまう太極拳をする人が出てきてしまう理由です。そういった太極拳になってしまうと、精神的、肉体的にも不合理になることを本場の中国武術界は厳しく戒めています)

 

太極十三勢「太極拳八法、掤、捋、擠、按、採、挒、肘、靠」

 

 

 

「歩法五種、進、退、右顧、左盼、中定」

 

の中で、太極八法で「勁:けい」(用法のための動力の道筋)と5種類の歩法です。

 

意気力について

http://ameblo.jp/yokohamabujutuin/entry-12213795210.html

 

掤(ポン)、捋(リュー)、擠(ジー)、按(アン)、采(ツァイ)、挒(リエ)、肘(ジョウ)、靠(カオ)の8技法

 

掤(ポン)は、撥ね返す感覚での、弾力のある「勁:けい」」

 

捋(リュー)は、相手からの攻め技を、立円、横円、斜めの円を用いて流す「勁:けい」

 

擠(ジー)は肘から手首までの前腕部分に意識を置き、技を受けながら攻守の逆転を計る展開のために用いる「勁:けい」

 

按(アン)は、掌で片手、あるいは両手で押さえながら行う「勁:けい」

 

采(ツァイ)は、指先を使って相手の手首や肘などを掴む動作での「勁:けい」

 

挒(リエ)は、技への展開を計るために、バランスを崩すために行う動作での「勁:けい」

 

肘(ジョウ)は、相手との近距離で肘からの攻めを行う動作での「勁:けい」

 

靠(カオ)は、肘を用いるよりも更に近い距離にあった場合に肩の前部、あるいは後部から攻めを行うための「勁:けい」

 

これが太極八法での「勁:けい」であり、

 

化(ホヮ)の、勁では、2種類。

 

「粘勁:ねばり強く、離れずに接すると勁」と「走勁:力の流れに従って動いていく感覚の勁」

 

発(ファー)の勁も2種類。

 

「引勁:相手が動かない場合は引いて導き、相手からの押されて来た場合は押される力に弾力を以て引きながらも防御のための勁」

 

拿(ナー)の勁では、「拿」という言葉で表現してあるように「拿捕」という言葉での拿であり、ある一瞬間に動きを捕らえる意識での勁」

 

提(ティー)が、起勢で用いる基本での「勁:けい」は、両手の甲の部分を意識して下から上へ、内在意識でも動力を用いるのが、「勁:けい」

 

沈(シェン)は、掌、肘、肩、腰、膝、足の裏へ、上から下へ沈むように下降していく「勁:けい」となります。

 

「先有柔、先有松、才有剛、才有硬」

 

「松、活、弾、抖」

 

大会が終わってから、今現在進行中での龍身蛇形太極拳での推手は、小架式で、

 

順歩、拗歩で左右の4種類のパターンでの太極拳の持つ、武術意識での技法で安全な攻守感覚を掴めるようにします。

 

私達の太極拳での、推手では、先ずは、この12種類をしっかりと掴んで、だんだんと龍身蛇形太極拳での対人での動作用法で、推手から入って「析招」に入れるようにしていきます。

 

そうなると単練(1人で行う練功)対練(2人で行う攻守の練功)にも、更に動作意識が高まるので、

 

すべての動作の「勁力での力点への意識や、相手の身体特徴で身長の長短における腕や足腰の位置や長さの違いの中でも、

 

各々の勁力における「力の大小」「方向」「角度」が「四方:前後左右」にと正確に働いて動かせること:コントロールが向上します。

 

私たちの太極拳では、すべての動作で単練だけでなく、対練、析招(動作用法)を行えるようにしています。

 

そうなることで、今や日本国内でも多くの太極拳活動がありますが、

 

動作名称を知っているのみ、や勁力においても、

 

動作用法での正しい勁力の実践、理解、が不足していて、中には「思い込み」のような感覚で行ってしまうような方向性の定まっていない太極拳になってしまう例があちこちにあります。

 

そういう面において、私たちの太極拳では各々の勁力の用法において、「絶対音感」と「相対音感」の反応のように反射して「技」と「技」を「相修:相修めて」

 

内在意識、動作原理を、実際に行えることを重視します。

 

今私が、思うことは日本での太極拳活動で新たな時代へと展開し、これからの有意義な発展や繁栄を目指す皆様のための太極拳を広めていきたいと考えています。

 

チャンスは皆さんにあります。

 

よろしくお願い致します。