

神医 華侘
中国、後漢の医師。沛 (はい) の譙 (しょう) (安徽 (あんき) 省)の人。字 (あざな) は元化。外科手術の名手とされ、麻酔薬を用い、一種の体操療法である五禽戯 (ごきんぎ) を考案した。曹操の意に従わず殺されたという。
ウィキペディア 華侘
五禽戯の概念
劉備の蜀が敵国で在った時期、配下でもあった関羽をも救う。
大ヒットした映画「レッド・クリフ」
華侘は「46:54」に初登場。
少林武術 五拳(龍 虎 蛇 鶴 豹)の拳術ルーツにもなった、
「伝統 華侘五禽戯」について
記念すべき8年前 2007年の 安徽省亳州市へ初訪問
(※日本では京都府 京丹後市が、五禽戯の郷 安徽省亳州市と友好都市になっています)
五禽戯について
安定感のある健康、これは人類の求めてきたものであります。そして国家は強く民は富み豊かに暮らせる。これは世界中の誰しもが理想に思うものであります。
今から1800年前 三国史 で知られた魏の国の曹操の専属医師でもあり「神医」と称された「華侘」は活き活きとした生命力を持つ動物の中から、虎、鹿、 熊、猿、鳥を選び、この5種類の動物たちの動きや精神感覚を研究し、模倣した動作を体育運動的なかたちでの気功運動の「五禽戯」として完成させました。
現在、その「華侘五禽戯」は、中華人民共和国の国家級非物質文化遺産(無形文化遺産)として認定を受け、現在は日本では京都府 京丹後市との友好都市である「安徽省亳州市」は神医 「華侘」の故郷であり、五禽戯発祥の地です(亳州市は老荘思想で有名な老子荘子、三国史の曹操の故郷でもあります)
五禽戯は今現在、中国全土で多くに広まり、少林武術や多くの気功運動や亳州市に隣接する河南省発祥の太極拳などに多くの武術運動にも多大な影響をもたらせました。歴史的に長く多くの中国人民に愛好されて今日に至りました。
伝統中国医学の非常に優れた医師であった華侘の五禽戯には中国医学にも関連する伝統中国哲学での「陰陽五行思想」に加えて「五臓六腑」「経絡」「血液循環」への活性化を図る運動理論の実践体系がその時代で既に確立されていました。
その心身の活性化を行える「健身養生」での医療価値を表すもので華侘の格言の中で、「流れる水は腐らない、よく動かす戸枢(ドアの軸)は虫が食うことはない」とあります。
人は皆一様に、関節も筋肉もよく動き、老いから来るような悪影響を己で取り除き、古代の賢人が辿り着いた概念では、
「賢人は病になってから治そう、という考え方ではなく、未然に病の可能性の根本から治癒させる未病を治す」
という「未病を治す」ことを目的に考え、実践方法を編み出しました。
1800年経った今現在に華侘の予防医学としての理念は興味深いことに、現代の最新医科学の求めた結果とすべて合致した事実があります。
五禽戯はこうした気軽に行える体育運動でとても良質な予防方法として確立しており、30年前は10億人であった人口が現在は13億5千万以上に達し、中国人民の健康強化方法として、大きな社会貢献を果たしています。
中国伝統の養生功として五禽戯の特徴は導引吐納という技法を用いて、意識呼吸により、肺呼吸を活性化し全身の血液循環を高める有酸素運動では、練習をする際には、心身を和らげ、心静かに安定し、集中力を高め、「天人合一」と云う、大自然と人間との一体感による快適な心身感覚での境地を得ることができます。
五禽戯という運動は屈伸、伸展、片足立ちや歩行動作が様々なかたちで含まれており、5種類の動物の動作では、虎は猛々しい雰囲気を持ち、鹿はしなやかな姿をして、熊は温厚な中に穏やかさを持ち、猿は巧みな敏捷さがあり、鳥は身軽で軽妙な身体使いを特徴としています。
中国では、後漢時代の華侘の編み出した五禽戯は隋唐の時代に広まり、
書物には柳宗元著述の「聞道編為五禽戯」宋の時代の陸游の詩の中には「啄吞效五禽。自笑如孤鹤,导引何仿」明の時代には「夷门广读·五禽戏」という書物が発刊され、明代後期には有名な「拳経」に少林武術に取り入れられた「龍、虎、蛇、豹、鶴」の少林五拳が記されています。
中華人民共和国成立以後は、気功運動としての面を重要視されて広まりました。
五禽戯はどなたでも安全に楽しみながら学び易くできる全身運動で、老若男女に合わせて「若い人には躍動的動作」があり「年配の方々」には呼吸法やストレッチを含んだ体操感覚で、人それぞれ各自のペースやリズムで行うことができます。
五禽戯は千百年来の伝統を持ち、その健康効果は、行う人の全身の気血の流れや循環を自ずから高められ、今日の中国では国家級非物質文化遺産となり、国民生活の中で今でも活かされています。
伝統 華侘五禽戯 第58代 掌門人 周金鐘老師と共に


「神医 華侘」の創始した中国 安徽省 亳州市に伝わる 伝統気功五禽戯の第57代目伝人「薫文煥 老師」と第58代伝人「周金鐘 老師」の紹介です(映像の途中で私も何回か登場します)