サボテンの花、第11話(遠い空の下) | 横浜さくらボクシングジムのブログ

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横浜さくらボクシングジム 会長 平野敏夫 によるブログです。
ジムでの出来事、ボクシングのこと、その他ジャンルを問わず綴っていきます。

人知れず咲く、サボテンの花は

困難な状況にも耐え忍び、愛や、感情を長続きさせる、力強さや、忍耐力を象徴する花言葉で、唯一ボクサーに似合う花。である。

これは、横浜さくらボクシングジムのサボテンの花達の物語である。

 

富樫は会長室に純米吟醸酒、出羽桜の一升瓶を持って入ってきた。

会長この酒はとてもうまいと言う評判のお酒です。飲んでみて下さい。

会長はワセリンでグローブの手入れをしていた。

酒好きの会長は「おおそうか、それはありがたいなぁ、出羽桜は知っとるぞ山形の酒じゃな、辛口で美味い酒じゃ、」「ありがとう」と「サンキューだな」と言って酒好きの会長は笑顔見せて受け取った。

「遠距離交際の彼女から送ってきたな!」

「上手く行っとんかその後」

はい、と頷いて冨樫は会長室を出た。

 

富樫の彼女は山形に住んでいた。いわゆる遠距離交際である。冨樫の郷里は新潟、結婚したら家督を継ぐ為に田舎に帰って暮らすとの話まで進んでいる。

年に何度か,お互いの仕事に都合がついた時会える。恋人どうしである。

たまに会える関係が、いつまでも新鮮な関係を保って居るのかもしれない。

 

彼には時期だからと、さくらんぼ🍒を送って来た。

 

会長に彼女から送ってきた出羽桜を渡した後の、ジムの帰り。

 

店頭に置いてあるフジヤのペコちゃんの頭を触り動かして、冨樫は自分のあたまを動かしてみる。

もう一度ペコちゃんの頭を動かして店の中に入った。

 

6号サイズのハートの形をしたケーキを注文した、そして誕生日おめでとうと書いてもらった。

 

冨樫は自宅のアパートに帰るとケーキを半分にカットして離し、それぞれにローソクに火をつけて、スマホで映して写メを彼女に送った。

 

次に彼は離れたケーキをドッキングさせて誕生日おめでとうと写メを送った。

遠距離交際である彼女へ2人だけの誕生祝いであった。

 

遠い空の下に居る彼女から「ありがとう、会いたいなー」とハートマークのついたメールが送られて来た。