- 横浜読書会のともです。
9月の読書会は18(日)11:00~14:00に開催予定です♪
きょう紹介するのは、こちらの本。
「大人の発達障害」というタイトルです。
- 大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本/備瀬 哲弘
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最近の何年間で、
大人の発達障害も取り上げられることが増えてきて
それに関する本も徐々に増えてきました。
しかし本屋で発達障害についての本を探していると
子ども向けの本と大人の向けの本では
扱っている内容の幅に違いがあるようです。
子ども向けの発達障害の本だと
心理の理解の仕方から教育の仕方まで多岐にわたる内容が
たくさんの本で出版されています。
一方で、大人の発達障害に関しては
「知ること、理解すること」に重きが置かれていることが
多いようです。
それゆえ、この本もまた、周りの人がどのように受け止めたらいいか、
ということを主眼として書かれています。
この本では発達障害を見つける3つ視点
というものが書かれています。
この記事では、それを紹介します。
【発達障害を見つける3つの視点】
(1)社会性はあるか
場の流れにそった会話ができるか。他人とうまくつきあえるか。
※気を使いすぎてタイミングがずれるとかはこれとは別の問題です
(2)意思疎通はあるか
言葉や身振りで相手と意思疎通をはかれるか
(3)想像力のズレや強いこだわりはあるか?
人とケンカしたり、人間関係がちょっと良くないときに
これを読むと自分かも!?とか思ってしまいますが、
本を読んでいると、まったく違うので、
この視点だけで決めることはできないと思います。
ご自身だったり、周りの方で当てはまるかどうかを
判断したいときは、本を読んでいただくことをおすすめします。
本の最後にテストもあるので、
それもやってみるといいかもしれません。
私個人は、発達障害に当てはまる人は
年々増えていくのではないかと思っています。
それは、脳の機能が退化しているということではなく、
目に見えない文脈やシステムを含んだものが
商品として成り立つことが多くなってきた社会的背景と関係していると思います。
発達障害の方は空気が読めないと言われます。
であれば、見えないものを作り上げる仕事が増えていけばいくほど
そこでの人とのやりとりも見えないものを文章化したり、
言葉にされていなかった文脈を口頭で確認する作業が発生します。
現在は、情報が商品となり、
見えないシステムが販売され、
アイデアコンテンツが価値を持つ
まさに情報化社会です。
見えないものを作るために、
コミュニケーションにおいて、
見えないものを共有するため或いは伝えるために、
それを口頭や文章で伝える必要は
ますます増えていくでしょう。
ここがネックとなっていると思います。
いま発達障害といわれている人たちは、
昔では「不器用な人」くらいのものであったと思います。
重度の症状の方は別としたいと思いますが、
社会生活を送っていくのに不都合は
なかったのではないでしょうか。
でも一方で、発達障害の方が持つ良い特性の本質自体は
この情報社会で新しいサービスやコンテンツを生み出すのに
実は最もふさわしいのではないかと思っています。
繰り返しによって明らかになる本質、
とっぴな発想による新しいアイデア。
これは新しいものを創りだすのに必須な要素です。
クリエイティブに必須な要素ですが、
同時に発達障害の特性です。
しかし、こまかい「見えないけれどそこにあるルール」が分からないことにより
評価の舞台から締め出されてしまうことも少なくないのではないかと思います。
発達障害の特性が仕事でもっと活かされるように
取れる手段は周りの理解も必要ですが、
本人の社会的スキルの成長はもっと期待されるべきだと思っています。
私自身は、今後も発達障害について関心を持って
勉強していきたいと思っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
第16回横浜読書会の募集が始まりました!
9月の横浜読書会は手相を取り入れた
雑談ワークを行います。
日時:9月18日(日)11:00~14:00
場所:関内ルノアール
会費:会場費3300+全員のドリンク代をざっくり割り勘
参加者募集中ですO(≧∇≦)O
お申込はこちらからどうぞ。
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