まだまだ修行中の身
2011・8・6~兵庫・神戸市~
成長しないなあ…。サムネイルを見て、ため息を深くついた。2度目の参戦となった「みなとみらい海上花火大会」。初挑戦だった昨年はまったく使い物にならない写真ばかりを撮って、ガックリ…。同じ悔しさは味わわない。そう意気込んで打ち上げ開始を待っていたのだが、今年はまるっきり状況が変わっていた。節電モードで、バックにあるメリケンパークの建物の明かりがいつもより暗い。こういうご時世だから仕方ないのだが、想定外だったのは高く打ち上がる花火の到着点が昨年より上回っていたことだ。ヒュルヒュル~と舞い上がった火の玉は、いつまでたっても爆発しない。「まだ昇るのか…」。そして、爆発した地点は昨年よりも1・5倍(大げさ?)高く感じた。気のせいかもしれないけど…。慌てて右往左往すること約50分。結果はまたしても黒星に終わった。何事でも同じだが、花火撮影は特に経験がモノをいう。風向きなど自然状況は運しだい。ドラクエみたいに経験値を積んで、地道にレベルを上げていくしかない…。
夏を感じさせる鳴き声
2011・8・1~大阪・豊中市~
子どものころ、夏になると、友達といっしょに網を抱えて山に出掛けた。捕獲対象はカブトムシやクワガタ、セミ。何でも競争だったから、どれだけカゴをいっぱいにできるかを競ったものだ。セミで一番好きだったのはアブラゼミ。クマゼミとかと比べて、なんとなくカッコよく見えたからだが「なんで茶色いんだろう…」とずっと思っていた。あれから20年以上も過ぎたが、セミの鳴き声を聞くたびに、夏が来たことをしみじみと感じている。懐かしくなって、近くの公園へ。ジージーと鳴り響く木陰を見渡したが、なかなかセミを見つけられない。ちっちゃいころは簡単に見つけられたのに…。意地になって探して10分後、ようやくアブラゼミを発見。枝分かれの場所に見事に隠れていた。褐色なのは木の皮に擬態化するためだったんだと、いまでは理解できる。成虫になってから約1カ月の、はかない命。懸命に鳴き続けるセミを見て、あらためて真っ盛りの夏を感じた。


