月と白木蓮。
墨色の空
白い月
白い雲
白い花
月から降り注ぐ光の
浄化のパワーが素晴らしく
立ち止まって
しばし月光浴。
寒さの中に凛と立ち
香り高く咲く早春の花は
花の少ない冬の後だけに
なおさらどれも印象深くて
大好きだけれど
天に向かって花開く
純白の木蓮には
特に強く惹かれる。
強さと
気高さと
純粋さ。
歩きながらでも
街中でも
人様のお庭のでも
花に大接近して
香りを嗅ぐのが好きで
いつか
いつか
天に向かって咲く
木蓮の花に顔を突っ込んで
思いっきり香りを吸い込みたい。
(脚立がいるな)
ねえ。
この人生では
子供をもたない選択をしたけれど
人生は
この肉体の
ただ一度限りでないと知れば
もう他の人生で
何度も
何度も
子供を産み育て
この先も
何度も子供を授かる。
そんなことを
悲しみにくれる友に話しながら
そんな自分の言葉が
自分でも
腑に落ちてくる。
家族に囲まれて賑やかな人生もあれば
そうでない巡りもある
そして
そのどちらも
味わい深く、楽しい
そんなことを思うんだけどな。
今夜も
月の美しい夜。
わたしたちは
いつだって
どんなときも
決して
ひとりじゃ、ない。
いつだって
どんなときも
決して
ひとりじゃ、ない。
#愛をめぐる冒険