コンティニュアムスタジオに通う

コンティニュアム・ムーヴメントの創始者のエミリー・コンラッドは、

アメリカ国内やヨーロッパなど、世界中でコンティニュアムのリトリートや集中研修を教えていましたが、

自宅のあるサンタモニカにいる時には、火曜日と水曜日の朝８時からクラスを教えていました。

コンティニュアム・スタジオは "18th Street Arts Center" という、

元は倉庫か工場だった建物を改造して、アーティストの人たちが、

事務所やアトリエやスタジオなどとして使っている場所の一角にあり、

一年中観光客で賑わうサンタモニカの街なかとは、

雰囲気がずいぶん違う、表現とアートの場（フィールド）です。

私がスタジオに通うようになった最初のころは、

知り合いもおらず、情報も無かったので（Airbnbも知らなかった）

サンタモニカビーチの近くの、ユースホステルのような、

人の出入りの多い、あまり落ち着かない宿に、いつも泊まっていたので、

朝の８時からのクラスに出るために、７時前には宿を出て、

まだ人通りもなく、静かで、空気の澄んだサンタモニカの街なかを一時間近く歩いて通いました。

途中Co-opという、オーガニックと地元産の商品を扱うスーパーに寄り

ケールの入ったフレッシュジュースをデリで作ってもらい、

バケツみたいに大きなカップに入ったそれを、

朝ごはんがわりに飲みながら歩いていると、どんどん目も覚めてきます。

エミリーのクラスに向かう、とういうだけで、周りのすべてがキラキラして、

心も身体もワクワクしたのを、昨日のことのように憶えています。

「エミリーってどんな人？」　と聞かれることがあるのですが、

私にとっては、地球の反対側からでも、何時間もの時間をかけてでも、どれだけのお金を使ってもでも、会いたい人。教えを乞いたい人。

その理由がなんなのかを、言葉で説明することも出来ますが、

２０１２年の春からエミリーが亡くなる直前まで、何度もアメリカに通い、イギリスにまで行き、

エミリーの教えるコンティニュアムのクラスに出て、エミリーのムーヴメントを見て、感じて、

彼女の話すことを聞き、彼女の身体から発されている何かを受け取り、

その過程で私がコンティニュアムを日本でどうしても伝えていきたい、と感じて

今もただその衝動に突き動かされて行動し続けていることに、

言葉だけでは伝えきれない答えがあると、

答えがあるかもしれないと、思うのです。

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