バリ人は人がたくさんいると癒される? | *冷えとりバリ島ハッピーライフ*

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2度の流産をきっかけに始めた冷えとり生活も早8年、心と体を温めるっていいよ!って伝えたくて始めたブログです。
2016年に家族でバリ島シガラジャに引っ越しました。
自宅でココロをあたためるヒーリングサロンやってます♡

先日、親戚のお母さんがお亡くなりになったということで
お宅にお邪魔してきました。

「親戚」と表現してますが、
それこそ、
「夫のお父さんの兄さんの奥さんの姪っ子」
くらい離れた関係で、
日本人の私にとっては、
もはやこれは他人なのでは…?と
思うくらいの間柄です。

今回お邪魔した目的は、
宗教的な儀式を伴う「お通夜」の参列
ではなく、遺族を元気づけるため。
親戚だけでなく、近所の人たちも
続々と集まって来ます。
ちょっと顔を出す、というレベルでなく
がっつり長時間滞在します。

人の死、っていうのは往々にして突然なので、
必要な費用がすぐに用意できないこともあり、
日本のように、亡くなってすぐ「お通夜」「お葬式」と
やるわけではないそう。
なので、単なる「寄り合い」みたいに
なるんですね。

服装は、お祈りに行く時の正装を
上だけ普段着(袖付きのもの)に変えます。

例えば、女性の場合。
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上の写真を例にとると、
緑色のクバヤ(ブラウス)を普段着のTシャツとか
ブラウスにする感じです。
(この写真の腰布は着崩れてグチャグチャですが)

色については特に制約もないみたいで、
いろんな色の服装の人がいます。
私は、モノトーンに近い色合いにしますが、
特にその必要はないみたいです。

男性も同じく
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上の服装だと、サファリ(シャツ)を
Tシャツや普段着のシャツにします。

ただ、男性に関しては、
地味な色合いででなくてはだめみたいで、
(白はお祈りかお祝い事の時に使うそう)
夫も子どもも、人が亡くなった時用に
ウダン(帽子)もカンバン(腰布)も
黒っぽいものを準備しています。


お宅に伺うと、まず飲み物とお茶菓子を
出していただけます。
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コーヒーや紅茶の時もありますが、
私が今まで行った感じでは、
この写真にもあるコップ型のお水が多い気がします。
お茶菓子は、ビスケットとか、生菓子みたいなものが
多いかな?

何をするかというと、
・ひたすらおしゃべり
・お酒を飲む(男性限定)
・ギャンブル
こんな感じです。

遺族を力づけるために集まる、というけど
私の見る感じでは
「力を落とさないでね」
「何か手伝えることがあったら言ってね」
とか言いながら寄り添う、みたいな光景は
見たことがありません。
(言ってはいるんでしょうけど)

大体は、来た人同士が他愛もない話を
だらだらしてる感じ。
それに飽きたらギャンブルかお酒。
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なんか細長いカードのゲームをやっていました。

私たちの場合は子どもが寝てしまったので、
20時に行って22時前には出たのですが、
人によっては一晩中いる場合もあるようです。

私は、近い身内を亡くしたことがないので
こういう時はどんな心境なのか
想像するしかないのですが。

普段でも、一人の時間や空間が確保できないと
結構イライラしてしまう私。
悲しい時、心から信頼してる人ならまだしも
そんなに仲良くもない人たちがドヤドヤ押し寄せて
そこらへんにゴミを散らかして
近所の噂話なんかで談笑し、
ギャンブルまでしていたとしたら…。
「おまえら、もう帰りやがれぇーーーー!ムキー」って
ブチ切れてテーブルひっくり返しそうw

でも、夫いわく、
バリ人にとっては、一人でも多くの人が
駆けつけてくれることこそが
力になるんですって。

余談になりますが、
この1年、バリ人家族の中に身を置いてみて
「そっとしておく」
というやさしさの示し方はない気がします。
うちの家族だけなのかな?

ともかく、この寄り合い。
亡くなってからしばらく続くそうで、
あと一回くらいは顔を出しに行く予定です。

言葉が拙すぎる私にとって、
みんなが話すのをただただ見とくだけ、な時間は
身の置き所がなくてかなり困るのですが、
遺族の方々が少しでも元気になるのなら…と
思っています。