私の・分子栄養学
「鉄」
『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』
という本がベストセラーになったことで
有名になりました「鉄」
生命の維持に絶対不可欠であると共に
ハッピーホルモンを作る「鉄」
勉強していて
特に印象的だったことを
徒然なるままに書きます
鉄サプリ問題
この界隈におりますと
分子栄養学でも
所属する派によって見解が分かれる
鉄サプリ問題
避けて通れません
ヘム鉄がいい
キレート鉄がいい
私が今
お世話になっている分子栄養学のグループは
ヘム鉄ですが
私の個人的な意見は
特別な病気を抱えている方は別として
健康な女性で
生理があり
貧血の方は
キレート鉄でも良いのではないかと思います
因みに
ほうれん草で鉄を摂ろうと思ったら
バケツ7杯食べなくちゃなりませんｗ
非ヘム鉄は気が遠くなります
美肌に鉄
タンパク質 + 鉄 + VC
⬇️
コラーゲン
末端冷え性は
分子栄養学では
血液検査で
MCV(赤血球の大きさ)が95以上になると
要注意
赤血球が大きすぎると
毛細血管まで届きません
ビタミンB12と葉酸で小さくなります
基本の勉強から
鉄ってどこにあるんですか？
①
赤血球の中
ヘモグラビン
②
フェリチン
主に肝臓にあります
③
トランスフェリン
運搬鉄
✳️ちなみに
ヘモグラビンは財布にあるお金
フェリチンは銀行に預けた預金
貧血問題
血液検査において
ヘモグラビン、血清鉄は
めったに
下がりません
なぜなら
酸素の運搬という
命に直結する役割を担っているので
体は必死に維持するのです
それでも
足りなくなりますと
体のあっちこっちから鉄を引っ掻き集めて
貯金を切り崩してでも
貧血にならないようにします
涙ぐましいですね
そのようなわけで
血液検査で
ヘモグラビンが基準範囲内だとしても
私たちの体は
貯金を使い果たして
スレスレ状態かも知れないのです
真の貧血度を知りたかったら
フェリチンを測定すればよい
と教えていだきました
フェリチンは
鉄過剰や炎症など様々な原因で上がりますが
下がったときの原因はただひとつ
貧血です
確か2200円で血液検査できます
フェリチンが１桁だったりしたら
間違いなく鉄が足りません
預金がなく
お財布の中にあるお金だけで生活している
状態です
タンパク質とくっついている
鉄は諸刃の剣
人は
鉄がないと生きられませんが
多すぎても肝障害などをおこします
また
鉄はタンパク質とくっついています
そうでないと、悪さをするのです
(活性酸素を出して細胞にダメージ)
(むき出しの鉄は凶器となります)
貧血の種類
鉄を補給すればそれでよしではなく
貧血の種類によって様々
・鉄欠乏貧血
(鉄、タンパク質、VE、VB6)
・亜鉛欠乏貧血
(亜鉛)
・巨赤芽球性貧血
(葉酸、VB12)
・溶血性貧血
(コレステロール、VE)
タンパク質不足があると
溶血に対応できない
・エネルギー不足による貧血
エネルギーが足りないと
エネルギーを節約するために
Hb濃度を下げて酸素の供給を減少させる貧血
ちゃんと食べないとね
入りずらく、出ずらい
鉄は
ほんとに少量だけしか吸収しない仕組みに
なっていて
赤血球が120日たつと
マクロファージに貪食され
中の鉄はリサイクルされます
赤身肉などを食べていれば
貧血にはなりにくいと言われますが
有経女性は要注意
(鉄サプリが必要かもしれない)
✳️平均月経量
少なくとも毎月鉄30mgを失い
出ていく量の方が多くなる
その他
断食や過度な糖質制限で
鉄欠乏を誘発する恐れがある
鉄欠乏、貧血、エネルギー不足は
隠れ脂肪肝に注意
赤血球のエネルギー源は糖なので
低血糖で溶血してしまいます
マニアックなこと
①
フェリチン問題
炎症(脂肪肝や腫瘍や鉄過剰)が起きると
マクロファージが血清中の鉄を取り込んで
血清中の濃度を下げる
⬇️
フェリチン上昇
②
TIBCが300を切ったら
鉄サプリは中止したほうが良い
(体が鉄の吸収をストップしている)
その原因を探るのが先決
③
炎症性貧血
ヘプシジンにより鉄の吸収が妨げられる
リウマチ、SLEなど
あとがき
Hbの数値が貧血になったら
それは
私たちの体にとって
どんだけ差し迫った状態なのかが
よくわかりました
加えて
貧血にも
人それぞれのわけがあり
貧血、即サプリという考えは間違っていて
その人がなぜ貧血になったのかを探ることが先決
たとえはピロリ菌がいたりすると
鉄は吸収されませんし
感染していたりすると
生体が鉄の吸収をストップします
菌は鉄が好物だからです
勉強になりました
鶏レバーは最強です
(月に2～3回は召し上がれ)
以上、鉄でした
