私立中学の特待生から不登校になり、通信制高校に入学、3年で卒業は無理かもと思ってましたが、先週無事に卒業式を迎えることができました。
娘には言葉で表せれない苦しみもあったと思いますが、よく頑張ったと思います。
前回も書きましたが、娘の通信制高校は本当にいろんな子を受け入れてくれます。
今回も卒業式に参加して感じました。
集合時間ギリギリの娘の準備にいつものように私はイライラしそうでしたが、到着するとまだ半分も来てなくて、みんな慌てる様子はありませんでした。
卒業式は授与式と、送る会の2部形式で、3時間以上かかりました💦
会場に入って始まるのを待っていると、個性豊かな生徒たちがパラパラと場内に入って座りましたが、1人大きな声で歌ったり踊ったり、舞台に上がってはしゃいでました。
私は無事に卒業式が始まるのかちょっとハラハラしてましたが、誰も注意することもなく、開始時間が近づき、先生たちも舞台に上がって着席されました。
先生たちは笑顔でその男の子をみてました。
そのうち始まる頃には男の子も自分の席に戻ってました。
もし、先生が「舞台から降りなさい」なんて言ってたら、男の子は反抗してたのかなと思います。
授与式が始まって、校長先生はクラスの代表に卒業証書を渡し、メッセージを伝えて、校長先生も泣いてました。
どの子も卒業まで険しい道のりだったんだと思います。
2部の送る会では生徒の代表や、在校生代表、先生ひとりひとりからの挨拶がありました。
やんちゃそうな生徒たちのあいさつは、先生と家族への感謝がとても多かったです。その中でも思春期の男の子が舞台で「おれは、あえてここでもママと呼ぶ。ママありがとう!」という言葉に、親子関係がいいんだろうなぁと微笑ましかったです
あたたかい学校の雰囲気ですが、先生や生徒のそれぞれの毎日はとてもしんどいものなんだと思います。
先生ひとりひとりからの挨拶は、いのちを大切にというメッセージが多かったです。
直接的にそうは言いませんが、「たまには休んでもいいんだよ」とか、「いつでも学校に顔見せに来てくれたらいいんだよ」と、これからもずっと子どもたちの見方でいてくれる人なんだと感じ、親としてはありがたかったです。
娘を含めて生徒たちにどのくらい心に響いてるかわからないけど、長い時間先生の話をみんな聞いてたし、先生が泣いて話せなくなったら、「がんばれ!」って声かけしたりして、きっと子どもたちにも先生の愛情は伝わっていると思います。
式が終わって、娘はひとりの友達と一緒に先生たちと写真撮ったりしてました。
帰りの車で、始まる前に壇上に上がってた男の子も一緒に授業を受けたことがあるのか聞いたら、
「あの子優しんやで。前に学校帰りに友達の家でゲームして帰るって言ったの、あの子やねん」と言われびっくりしてしまいました
まだまだ私は、見た目で人を判断しているなぁと反省しました。
そして家族へのメッセージを伝えてた男の子たちの話になりましたが、
「あんなにかわいいこと言ってる子らも、薬やってるんやろうなぁ…」という娘の言葉に、これもまた現実は厳しいなぁと感じました
勉強は全くしなかった高校生活でしたが、人として成長できたなら、とても嬉しいことです
これからも、自分らしく、前に進んでほしいです