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石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

たま〜にTGRラリーチャレンジにエントリーするショボいラリーチーム監督のブログ

私が産業医を仰せつかっている

菰野町にある事業所様で

安全衛生講話👩‍🏫を行いました。

 

この事業所様は、

高品質な木造🪵の住宅建築🏠を

多く手がけていらっしゃいまして、

快適に過ごせる😀と評判です👍

 

 

作業において、

十分安全に配慮して⚠️おられますが、

怪我が絶対にないとは言い切れません

 

 



ということで

まず保健師さん👩‍⚕️から熱中症対策☀️

 



さらに打撲、骨折🩼の応急手当てとして

包帯🤕の巻き方を実践してもらいます


出血🩸を伴う裂傷などの初期対応🚰

 



 

そして、理学療法士さんから

腰痛予防😖の知識と実践

 

『そちらの方、硬いですね〜👉👨‍🔧』

と終始体操🧘をとりいれた講義

 

最後まで、熱心に聞いていただき

また、非常にたくさんの質問🙋をいただき

応急処置と腰痛に悩んでいらっしゃることも

実感いたしました。

 

 

 

 

病院の経営を少し勉強した

病棟看護師さんなら伝わる内容ですが、

一般の方になるべくわかるように

『今、(実は、かなり前から)医療界で起こっている

看護師不足?いや看護師人手不足?』の意味を書いてみました。

長文お付き合いください。

 

この業界で、よく『看護師さんが足らない』って耳にします

 

しかし、一方で潜在看護師といわれる

〝免許はあるけど看護師の仕事をしていない〟

という方が約70万人もいるのも事実です

 

 

毎年、看護学校や看護大学から

たくさんの卒業生が看護師となって活躍していきます

 

 

医師から見る看護師さんはマルチタスクをこなし

本当に忙しそうです。まさに一人何役?といった感じ。

『看護師がたらない‥』という声は、私が働いたことがある

全ての病院で聞こえる叫びといいましょうか

 

 

『じゃあ、じゃんじゃん忙しい病棟とかに

いっぱい看護師さんを配置しよう!

入社試験でたくさん合格だして、既卒採用もどんどん』

なんて思いますよね

 

 

でも意外に『XX病院の看護師採用試験落ちました。

今、看護師不足なんでしょ?なんで落とされるの?』

と思う方もいて

病院は看護師さん増やさないの?って疑問がわきます

 

 

いったい全体なにが起こっているんでしょうか?

 

 

これは、病院(20床以上の入院施設)では

治療内容などで看護師さんの配属人数が決まっており

たとえば急性期病棟では患者さんと看護師さんの比率が

10:1か7:1と国が定めた保険上のルールがあるわけです。

 

 

例えばわかりやすく 

40人患者さんが入院できる病棟があったとします。

10:1の基準申請している病棟では

『常時4人の看護師さんを配置させてください。

それによってきめられた診療報酬(公定価格)をだします』

 

 

基準は、経験とか関係なく、単に看護師さんの人数になります。

 

 

この仕組みが曲者なんです。

私が経験してた全ての病院において

共通していると言っても過言ではありませんが、

急性期病棟の日勤帯では、次々と入院、退院患者さんが出入り

アナムネ(問診)をとったり、次回の外来予約をとったり

その間に、オペ室から

『XXさんのオペが10時からです、それまでに着替え、血管確保

トイレ、バイタル(血圧など測定)済ませておいてください』

と‥

 

 

ナースコールは『点滴終わりました』

『腰がいたいので、湿布もらえませんか?』という感じは当然ですが、

ちょっと待って、それ看護師さんの仕事?

といった内容もちらほら、それでも

『は〜い、うかがいま〜す』とよく動いてらっしゃいます。

 

思いつくだけでも、清拭、経管栄養の接続、

他科受診、リハビリや透析、検査の送迎、食事配膳、ベットメイキング

調子が悪い患者さんはドクターコールして指示受けし

臨時のCT撮影や、お薬投与が増え、ご家族をお呼びして

医師の病状説明に一緒に入ったり、

腹水穿刺や中心静脈カテーテルをいれるときの医師介助、

面会の方の案内‥

それをやりながら看護記録の記載、出張書類申請‥

 

どんだけこなしとるんや、この人たち(看護師さん)は

 

ううううん、書ききれない

たぶん、この倍以上のことが、

1日のうちに次々に起こります

 

 

40人患者さんがいる病棟で、

4人の看護師さんでこれらを時間内にこなすのは、

相当むずかしいミッションになります。

 

 

『10:1とかだれが決めたん???』

っていう気持ちになりますね

 

 

病院にもよりますが

緊急検査やオペがなく、救急車もこない

落ち着いた夜勤帯なら辛うじて

まだ、回る可能性があるかも?といったところ

 

 

じゃあ、病状の落ち着いた療養型病棟は?

 

いえいえ、こちらも

いまや患者さんの高齢化がすすみ

自分でトイレに行けない

徘徊したり、ベットから落ちたり

 

 

違う意味で見守りが多くなり

少人数の看護師さんでは到底目が届かない

 

 

ちなみに四日市消化器病センターでは

日勤帯の看護師さんは国がいう定数どおりではなく、

定数を上回る人数(200%)を配属しています。

 

しかし残念ながら10:1病棟の診療報酬は 

『ギリギリその人数を満たす看護師さん』

のお給料を元に考えられていますので

大きく定数を超える看護師さんの配属は

一人分の分け前が減るということになるか、

そのまま病院の大赤字になってしまうのです。

 

 

頑張っている看護師さんには

できるだけお給料をだしたいと思う病院はあれど

今、7割以上の病院が赤字という状態で

(たぶんもっとひどいと思います、

この件については、ちょっと前のブログでも書きました)

 

 

どこも看護師さんが忙しいからといって採用人数を

大幅に増やすということもできないんですね。

 

 

こんな状態では医療者の気持ちを維持することも

難しいと思います

 

 

なので、一般に潜在看護師さんは

『もう病棟へは戻りたくない』

って気持ちがまさってしまうのではないでしょうか?

 

 

看護師さんの仕事見てると、真面目で

根は『看護』という仕事が好きな方が多いようです。

 

 

病院にいる看護師さんが

『看護師さんが足らない』というのは

正確には、『(国が決めた)

基準どおりの看護師さん配置人数では、

業務をこなす人手が全く足りていない』

ということになろうかと思います。

 

どうしたらいいのでしょう?

 

 

例えば、今の10:1看護基準であれば

日勤は5:1、夜勤は10:1、

 

7:1看護基準であれば

日勤は4:1、夜勤は7:1

として

超多忙な日勤中心に看護師さんの基準人数を

時間配分で増やすことを前提とし、かつ

診療報酬を現状比1.3~1.5倍程度にあげないと

いろいろ回らないんじゃないかな〜と?

 

 

 

次回の診療報酬改訂が

日本の病院の運命を決定する気がします。

 

 

土曜日の四日市消化器病センター

 

 

肝臓がんに対する肝動脈化学塞栓術(TACE)、

エコー下肝生検、腹水穿刺、

ラジオ波焼灼術(RFA)が行われました。

 



 

今回TACEを行った症例は、サイズの大きな肝臓がん

大きくなるとそれだけいろいろな動脈から栄養されます。

 



 

その血管を一つ一つ見つけ出し、

本当は時間のかかるケースでしたが

血管選択の上手い浦城医師とコンビネーション抜群の

オペ看さんたちで、いつもとあまり変わらない所要時間で

がんに栄養が行かないように塞栓を完遂できました。

 

午後からもRFAをはじめたくさん手術をしましたが

オペ場だけでなく、オペ出しの病棟スタッフさんの

スムーズな業務と頑張りでタイトな予定をこなし、

日勤時間内⌚️に無事安全に終了しました👏

 

術後スイーツは

四日市消化器病センターから車で5分、

東名阪自動車道下り線御在所サービスエリア限定販売

『御在所スイートポテト』🍠

 

とろ甘でとても美味しい。

意外と希少価値もありますので、

四日市の珍しいお土産🛍️ならこれもおすすめですよ

 

 

 

 

 

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四日市消化器病センターから車で数分のところに

スーパーサンシ生桑店さんがあります。

 

近隣にはいろいろなスーパーマーケットがあり

ファムタウンのAコープさんや、

山城のマックスバリュさん

小牧町のF☆MART さん

イオン東員さんもよく使わせていただきますが、

 

 

スーパーサンシ生桑店さんの至る所にある

こういったポップがものすごく気になります。

 

おそらくこの中川さんというかたのセンスでしょうが、

登場キャラや商品説明が独特で、

これをみるのもこのお店の楽しみになります。

 

一度、この中川さんに直接お会いしてみたいですね。

 

 

 

 

 

商品を買うだけでない、スーパーマーケットの楽しみです。

 

 

 

6月5日〜6日

東京で行われた日本肝臓学会総会

https://site.convention.co.jp/jsh61/

に参加した新進気鋭の看護師さんと

私が伝達ミニレクチャーの講師になりました。

 

今回の学会で感じたことは、

肝臓栄養学への比重があがり、

他職種連携の流れが大きいこと

 

 

まず看護師さんから


『肝硬変患者さんが陥りがちな低栄養』について

 

 

低栄養(サルコペニア)の評価として

GLIM(グリム)基準を用いたり、

 

 

管理栄養士さんが介入していく重要性について

 

きれいなスライドでまとめてもらいました

 

 

私からは『肝硬変患者さんの腹水』について

超久しぶりにみなさんの前で話します。

腹水治療には、生活習慣改善、BCAA、

利尿剤、穿刺、CARTへと

7つのステップを意識してほしいとお願いしました。

 

 

 

透析センターでカンファレンスがありました。

 

 

透析患者さんの透析時間は

週に3回x4時間が標準です。

 

 

透析時間について3.5時間に短縮

あるいは5時間に延長した場合の

メリット、デメリットを議論しました。

 

後半は臨床工学技士さんから

人工呼吸器の扱い方について

 

 

新人さんを中心に

人工呼吸器を怖がらず扱えるように

勉強していただきました。

 

 

 

 

5月9~11日

北海道札幌市で行われた

『日本消化器内視鏡学会』と『日本消化器内視鏡技師学会』に

参加してくれた内視鏡技師の資格をもつ

看護師さんが

 

四日市消化器病センタースタッフ向けの

伝達ミニレクチャーを開催してくれました。

 

テーマはいかに

楽に内視鏡検査を受けて頂くには‥

という内容が多く

 

 

 

 

 

胃カメラの時に用いられる最新型マウスピースや

検査の説明動画を用いて

スタッフの作業負担を減らす試みについての

説明がありました。

 

『楽な内視鏡検査』という目標にむけて

内視鏡センターは頑張ります

 

 

病棟の看護師さん👩‍⚕️がニコニコして

私👨‍⚕️のところにやってきてくれました。

 

 

 

👩‍⚕️『先生、梅干し好き?』

👨‍⚕️『うん、普通に』

👩‍⚕️『梅干しあげよか?』

と渡されたのがこれ

 

👨‍⚕️『怪しい感じ‥』

👩‍⚕️『おいしいよ』

 

 

 

タイ語のパッケージ

なに書いてるかさっぱりわからない

もちろん翻訳サイトでみても🤷

👨‍⚕️『これが??梅干し』

👩‍⚕️『ふふふ‥大丈夫ですって』

食べてみるかと、一つ取り出す

 

 

👨‍⚕️『あ、ほんと!うめぼし。

見た目美味しそうではないけど

これは、あり!』

 

👩‍⚕️『ね、おいしでしょ!

日本では手に入らないので、

現地で鷲掴みで買ってきた』

 

👨‍⚕️『タイ🇹🇭に行ってたんだ、いいね👍』

👩‍⚕️『お休みもらって、お友達と🐘』

 

 

タイとは結びつかない味でした

 

 

 

私が産業医を仰せつかっている

市内にある事業所さんで

安全衛生講話がありあした

 

テーマは、

『食中毒対策について』

この時期は多く、

メディアでも施設内集団食中毒の

報道をよく目にします。

 

 



基本の『つけない、ふやさない、やっつける』

を再確認

 

会議では、ご自身の生活でも

作り置きのリスクなどを心配され

まさに『質問の嵐』

 

やはり、関心のあるテーマになっていました。

 

 

 

四日市消化器病センター近隣にある

四日市市立保々中学校の生徒さん3名が

職場体験実習のため四日市消化器病センターに来てくれました

模擬手術を通じた医師体験

 

 

病棟看護師体験

 

 

 

薬剤師体験

リハビリ、眼科検査、事務員体験など様々なお仕事をしていただきました。

 

 

 

学生さんには、特に医療が色々な職種のチームワークで

動いていることを実感していただきました。

 

今回の学びで職業選びの参考にしていただきたいですが、

ぜひ、地域医療に携わっていただきたいと思えるほど

皆さんいい方々でしたよ。