日本肝癌研究会 in 姫路 ~薬物治療と組み合わせたRFAやTACEの成績〜 | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

たま〜にTGRラリーチャレンジにエントリーするショボいラリーチーム監督のブログ

兵庫県姫路市です。

 

今日は、第60回 日本肝癌研究会   に参加。

 

四日市消化器病センターで

肝臓がんに対するラジオ波焼灼術(RFA)に

携わってくれている

臨床工学技士さんも一緒に勉強にきています。

 

最近のトレンドは

肝臓がんにたいする薬物(免疫)療法

『アテゾリズマブ+ベバシズマブ』

(アテゾベバ:ATZ+BV:テセントリク+アバスチン)

『RFA』や『TACE(肝動脈化学塞栓術)』

を組み合わせた治療。

 

無再発や生存期間が単独治療と比べ

延長するか?

 

かなり手応えが得られる結果がでています。

 

 

そして、まだ症例数はすくないものの

『デュルバルマブ+トレメリムバブ』

(デュルトレ:DUR+TRE:イミフィンジ+イジュド)

ではどうか?

 

レンバチニブ(レンビマ)とTACEの組み合わせ

(LEN+TACE:レンテース)はどうか?

 

繰り返しRFAを行うだけでも

免疫が賦活され、

『肝癌再発のペースが鈍る可能性』

の話はたいへん興味深かったです。

 

さらに

RFAとマイクロ波凝固療法(MWA)の使い分け

 

 

今回の学会ではTACEとRFAの重要性が

再認識されている印象でした。

 

 

その他、たくさん‥

 



 

日帰りでしたが、かなりつめこんで

情報収集してきました。

 

臨床工学技士さんは、

透析関連の学会にはよく参加されますが、

消化器関連の学会への参加機会は珍しいと思います。

いい刺激になったようです。

 

これからも『チームRFA』『チームTACE』が

ノウハウ&スキルを高めて

さっそく明日からの治療に

活かしていきたいと思います、