肝臓がんに対して『免疫チェックポイント阻害剤』を使いました | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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最も新しい肝臓がんに対する抗悪性腫瘍薬が

この『イミフィジン』と『イジュド』という薬

この薬は、直接がん細胞を攻撃する従来の抗がん剤とは異なり

本来の免疫機能が正常に働き、がん細胞を攻撃できるように作用する

『免疫チェックポイント阻害剤』に分類されるもの

パンフレットには詳細な機序が説明されてます。

 

三重県内ではまだ大学病院ぐらいしか

使用例がないらしいとのこと

四日市消化器病センターでは、

メーカーさんの説明会を経て

薬剤師さんが慎重に滅菌ドラフトの中で薬を調合し、

入院患者さんに投与されました。

 

今までも肝臓がんに対する抗悪性腫瘍薬が多く開発され、

症例にもよりますが、腫瘍の消失、縮小などにより

生命予後が明らかに延長しています。

 

『肝臓がんになっても諦めない』

 

そんな気持ちの医療者と患者さんに応える

薬、治療法が増えてきましたね