転職を決意したら速やかに行わねばならないことがある。
それは、退職の意思を会社(上司)に伝えることだ。
約2週間、退職願を毎日書いた。
なぜか?
毎日
『伝えるぞ~』
でも、言い出せなかった。
故に退職願の日付を修正する必要が生じた。
だから、毎日全文を書き直していたのだ。
当時のことは昨日のことのように今でもはっきりと覚えている。
よか 『実は・・・。』
専務 『なんだ?』
よか 『・・・。』
何も言えずに退職願を専務に手渡した。
専務 『そうか。ついに決心したか。参ったな。』
よか 『えっ?!どういう意味ですか?』
専務 『いや、おまえはいつか辞めると思っていたからさ。』
よか 『・・・。』
専務 『今後どうするんだ?』
よか 『父の後を継ぎます。』(←当時の父は勤め人)
専務 『そうか、頑張れよ。』
よか 『はい、ありがとうございます。あと、社長には・・・。』
専務 『おれから伝えておくよ。』
よか 『わかりました。』
専務と社長には結局事実を言えなかった。
もちろん、怖かったからではない。
嘘をつくべきだと思ったからだ。
最後の最後にわざわざ
『自分の考えはこうです。』
なんて、社長の考えに同調しない社員がいる現実を突きつける必要はないと考えた。
こうしてこの会社を去ることが決定したわけだ。
ちょうどこの頃。
彼女と入籍した。
同じ部門のに美〇ちゃんという、若くて可愛い女性社員がいた。
彼女に惹かれた時期があり、微妙な関係が続いた時期があった。
肉体関係は一切なかったけど。
私が入籍した翌日、腰上まであった長い髪を肩上まで切っていた。
ストレートの黒髪がソバージュに変わっていた。
やりにくいなぁ。
もしかして、そういう意思表示なのだろうか。
それとも、単なる私の自意識過剰???
(つづく)