(注)お食事これから、って方は後で読んでください♪
ここは、某航空会社の社員寮。
そう、全員フライトアテンダント(♀)
過去に何度もストーカー事件が勃発した結果、至る所に監視カメラあり。
そんな素敵な香り漂うこの寮だけでなく、契約者の本社をも震撼させる大事件が起こった。
クレーム内容は
『くさい!!フロア全体がくさい!!!』
臭いくらい我慢せぇよ。
どうせ近所で汲み取りかなんかしてんでしょ・・・。
と思いながらも、大お得意様のすぐに来い命令は無視できない。
しぶしぶ現場に急行。
すると・・・。
強烈に臭い。
これじゃぁ、確かに食事どころか寝ることも出来ん。
まずはコンビニでマスク購入。
効果なし。
臭いのもとをたどっていくと・・・入居者が発狂している。
『ど~してくれるのよ!!!』
何で???
トイレが溢れかえり、汚物が部屋まで流れてきている・・・。
もう、世の末です。
何はともあれ、すぐに原因究明に全力を挙げる。
業者さんの到着を待つこと約1時間。
便器を外し、詰まりを除去すること約2時間・・・。
あったあった。
『こんなものが詰まってました!』
と戦利品を手にして入居者に突きつける。
それは・・・『生理用品』 。
今度はこちらが逆襲。
『誰がこんなものをトイレに流したんですか!?』
『費用は御社に請求させていただきます。写真は郵送しますからね!』
泣き出す入居者。
スーツ姿で強烈な臭いに耐え、
住民に囲まれ、
怒声に挫けそうになり、
そして深夜の12時。
ただでは済まさん。
よか
『今すぐ会社に連絡してください。』
スッチー
『こ・・・困ります。』
よか
『困っているのはこっちですよ。う○ち臭くて帰りのタクシーも拾えないですよ。っていうか、そんな事より緊急対応費が発生していますから。支払い時期と方法を確認する必要があります。』
スッチー
『・・・。』
よか
『どうします?????』
見た目はか弱い彼女を攻め立てるよかっぺ。
困り果てて泣くしかない彼女。
こいつだけは絶対に許さん。
もち、写真も撮った。
スッチー
『・・・。いくらですか?』
よか
『10万円は下りませんよ。私のタクシー代金だけで約2万円ですし、業者さんの費用も8万円は下りませんよ。』
スッチー
『タクシー代金は関係ないでしょ?お宅の会社がどうするか考えればいいでしょ』
よか
『もちろんそうですけど・・・。でもその費用は今回の対応費に上乗せするだけですよ。』
スッチー
『ボッタクリすぎでしょ!?#$%$#%$%&YU)』
よか
『わかりました。今すぐ総務部の▲○さんの携帯に電話しますので結構です。さようなら』
翌日、本社総務部に連絡。
すべての事実を伝え、写真も郵送。
翌年の更新時にはその彼女、退去していました。
この頃だったと思います。
こんなことばかりしていていいのかなぁ、と漠然と考え始めたのは。
若いとはいえ、恐ろしいことばかりやっている気がしていました。
本当はこの物件、水廻りに欠陥があったのです。
それを知っていながら彼女ひとりに責任を押し付けたのです。
(つづく)