とある日、1Fの入居者から連絡が入る。
『天井から水が漏れている!!』
急いで現場に急行。
2F住民は不在。
契約者は大手電機メーカー。
社宅扱いになっているのだ。
担当部署に連絡し、入室許可をとった。
玄関を開けると・・・そこは
『夢の島』 だった。
もはや部屋ではなかった。
単なるゴミ置き場。
いや、ゴミ置き場以下。
部屋の存在そのものがゴミ。
今の時代なら確実に写メ撮ってましたね。
でも、実際に事故発生現場なので、写真撮影はしました。
ネガもまだあります。
見つかった暁には・・・アップしちゃいます。
一番物が少ない場所、それは・・・便器だった。
毎日座っているんでしょうか。
寝場所かな?
水漏れの原因を探るべく、家財・・・否、ゴミをかき分けて奥地に進む。
れれれれ?
なぜか水槽。
水槽台が腐って折れてしまい、見事に120cm水槽がひっくり返っていた。
もう知らん。
いろいろあって、入居者を捕まえ、説教。
先方は30台半ばの本社課長。
世間一般にはエリートと呼ばれる人種じゃないですか!
『お願いだから会社には内緒にして!』
『ダメです。絶対にダメです。』
『なんとか頼みます!』
『・・・。じゃ、私の言うこと、何でも聞いてくれる?』
『はい、、もちろんです。何でも言うこと聞きます。』
ということで、入居者が加入している賠償責任保険を 『悪用』 。
もちろん、被害者に対しては当然に賠償の責を追う。
しかし、私はここで保険適用外の被害についても保険金でカバーすることを考えた。
入居者に一筆を書かせ、口裏を合わせ、見事対応完了。
保険、知らないと損しますね。
(つづく)