とある入居者と急に連絡が取れなくなった。
その入居者とは・・・、
人気の東横線の中でも人気が高い某駅より徒歩５分の物件に住む女性。
年のころ、５０歳台後半～６０歳台前半。
家賃を経常的に３～６ヶ月分溜めている。
どうしたのだろう。
よかっぺネットワークをフルに駆使して調べた結果、滞納者が入院している事が判明。
○○病院にＧＯ。
寝てる、寝てる。
もちろん、何の予告もなしに訪問。
耳元で囁く。
同行した後輩は完全に腰が引けていた。
自分だって、気分良くはない。
でも、後輩の手前、後ずさりする訳には行かなかった。
『〇〇さ～ん、元気？（なわけないけど）大丈夫？（家賃払え）』
彼女の見開いた目が今でも忘れられない。
最終的には追い出しました。
どうやって家賃を捻出させたか・・・、はとても言えません。
この方、昔はお金持ち（資産家）だったのです。
約３０世帯あるワンルームマンションの１棟まるごとのオーナーさまだったのです。
亡くなったご主人様が所有していた更地を奥様が相続。
そしてにマンションを建てた。
バブル期は良かったけど、その後は最悪。
この建物の建築を請け負ったのも、
彼女から買い取って販売したのも、
そして彼女を追い出したのも、
すべて当社なのです。
挙句の果てに病床にまで押しかけて債権回収。
街金でもここまでしないのではないだろうか。
このままではいけない
今の自分に誇りを持てるか？
結婚して、奥さん、子供が出来たら・・・自分の仕事を、自信を持って説明できるか？
結構悩みました。
数年後。
漠然とした悩み？葛藤？から突然開放される日がやってきたのでした。
（つづく）