ここ東京は23区某所。
記録的な豪雨により、床上浸水が発生。
もともと土地が低く、下水の整備状況も良くないらしい。
っていうか・・・、道路より低い位置にあるエントランス。
こんな物件、結構普通にありますよね。
さて、床上浸水が発生した場合、どんなことをするか?
まず、現場へGO。
どうにもならない場合、諦めます。
そりゃ、助けたくたって、雨が降り続いてたら何も出来ません。
後日、損害保険会社が指定する鑑定人を連れて現場視察。
ちなみに、保険金額(いくらまで補償するか)にもよりますが、入居者が2年で2万円程度の保険料を支払う契約の場合、何もしなくても概ね50~80万円は引っ張れます。
もちろん、きちんと説明できれば実損額(申告額)をも引っ張れます。
ほとんどの入居者は 『あなたの損害額は80万円ですね』 と言われるとニンマリします。
みんな正直なんで。
ダメだって、ニヤけちゃ。
困った顔して、 『どうしよ~困っちゃう』 ぐらいの芝居を演じてくれなきゃ。。。
さて、保険金がたくさんもらえて喜んでもらえればしめたものです。
次はこちらのリフォーム工事に全面協力していただきます。
つまり・・・喜んでホテルか友人の家に転がり込んでもらい、立ち入りの許可を貰います。
これで当社の売上も万歳!です。
稀にいます。
面倒だからこの部屋を出て行くときにやってよ・・・って人。
でも、そんなことは言わせません。
(うちも緊急対応費を稼がなきゃいけないんです。)
と言っても、通常は拒まれませんが。
汚い部屋がキレイになるし、そもそも床が濡れたままでは生活できませんし。
ちなみに、この状態で放置すると、見事にゴキちゃんの待合室になります。
これでリフォーム工事が大量受注できるわけですが、注意するポイントがあります。
養生費(湿気を取る)と家具運搬費を大幅にふかします。(←ここがミソ)
リフォーム自体の代金は大した金額にはならないんですけどね。
でも、これらの諸経費はかなりいけます。
オーナーには電話でもちろん報告します。
保険金請求書に署名捺印をもらい、役所に 『罹災証明』 の発行を依頼するように指示。
こんなことしてると、今度はお客さんがお客さんを連れてきてくれます。
『この保険屋サンはイカサマしてくれる』
・・・ではなく、
『この保険屋サンにすごくよくしてもらった。』
です。
やっぱり保険は知らないと損です。
本当はこの物件、排水管が詰まってた・・・かもですけどね。
(つづく)