79歳女性。要介護1。令和1年12月30日、自宅で新聞の整理を行っているとき、新聞紙を踏んで滑って転倒、腰椎圧迫骨折(L3)。ほかに、両手のリウマチによる変形、糖尿病、骨粗鬆症。本人曰く、骨粗鬆を治すため毎日お腹に注射しているそうだが、おそらく糖尿病予防のインシュリン自注ではないか。夫が平成27年に脳梗塞を患い完全介護となる。
2021年8月17日、この日、初めてお灸を施す。仰臥位で手足、座位で腰肩に施灸。最期に、肩を揉み、上肢伸展して終了。ことのほか満足していただいた。
ここで、我が施設(デイサービス)の1日を紹介しよう。利用者様はほとんどが高齢者で、要支援1から要介護5までの方が大半を占める。
午前9時から利用者様を自宅まで大型車で迎えに行く。10時までにその日の利用者全員(20余人)を施設に受け入れる。コロナ蔓延中のため、施設に入る前に検温とアルコール消毒を実施。
利用者様各自が所定の席に着くと、まずバイタルといって、体温、SPO2、血圧を測る。体温が37.5度以上、SPO2が90以下だと、家族に電話して帰宅してもらうことがある。最高血圧が170を超えている人は、その日の運動、入浴、鍼灸マッサージなどを控えてもらう。
昼の食事が12時から1時間。おやつタイムが午後3時からの30分。帰宅が午後4時である。それまでの10時から16時までの間に希望者全員が順番に入浴する。ヘルパーさん二人がかりで行う、最も重要なイベントであるが、ヘルパーさんとっては大変な作業である。慣れないヘルパーさんだと、たいてい腰をいためる。
機能訓練の方は、朝10時と午後1時に椅子に腰かけての体操を30分かけて全員で行う。これは指先から腕、体幹、脚、足先とほとんどの関節、筋肉を動かす優れものの体操である。個別の運動は、電動ウォーカー、自転車こぎ、ステッパー、筋力マシーン、腹筋マシーンなどを使用して、一人2~3種目、5分~20分程度ずつ行ってもらう。さらに、利用者様によっては、杖や補助車での歩行訓練、立位でのバランス体操などをする。
リラクゼーションの方は、ウォーターベッド、脚もみ器、足温器、岩盤浴、酸素ボックスなどを使ってくつろいでもらう。さらに、我が施設独自の鍼灸マッサージのサービスがある。鍼灸マッサージは希望される利用者様全員に対して行う。9時から16時まで、事前に張り出した順番表に従って、一人当たり30分の施術を行う。皆さんに人気があり、利用者様の中では、これを受けたいがために来ておられる方もいるくらいである。
娯楽としては、カラオケボックス、麻雀卓が用意されており、好きな仲間同士で楽しんでおられる。数が足らないときは施設のスタッフがメンバーに入ることもある。そのほか、将棋、トランプ、オセロ、ダーツなどが準備されており、各自思い思いに集まって楽しまれている。
利用者様の帰宅は午後4時からで、大型車に6人ぐらいずつ順番に送り届ける。5時ごろに全員を送り終えるので、それからは、残ったスタッフで施設内の清掃や翌日のための準備(席決めなど)をし、午後6時にその日の勤めが終わる。