梅月「すいか羊羹」 | 羊羹研究家

羊羹研究家

羊羹を口に入れ、

目をつぶって、

思ふこと。


suika01  suika02

つくばのお土産、

なんと「すいか」羊羹!!


食べる前は、

私の分類では「変わり羊羹」

に入れることになるだろうと思っていたら、

これはまさに、本練り羊羹。


すいかの味は全くせず、

本練り羊羹として、

バランスよくて、

おいしくて。


一切れ目では気付いていなかったけれど、

後に、すごくさっぱりしているということに気付いた。

なぜなら、貴重だと思うのにも関わらず、

「あともうちょっと」「あともうちょっと」と

ついつい進んでしまって、

かなり短い期間で、一棹食べてしまった・・・


---


さてさて、

なぜすいか羊羹?なぜこれがすいか羊羹?

と気になってならなくて、

お店にお電話して質問してしまったところ・・・


* なぜすいか羊羹?について

筑波万博の際、茨城の特産を活かした

お菓子を作ることになったそうで、

茨城の特産すいかを使ったそう。

今よりもっと、すいかと言えば茨城だったそう。


* なぜこれがすいか羊羹?について

「すいかには味も香りもないんです。」

と断言なさっていて、少しおかしかった。

「甘み」の材料として、お砂糖の他に、

すいかジャムをつかっているとのこと。

それによってさっぱりさせることができる。


でも、すいかジャムという甘みの材料は、

とても稀少なものだそうです。

一個のすいかからは、さかずき一杯のジャムしかできない。

しかも夏にしかできないから、

夏に作ったジャムを一年間使う。


戦後直後は、すいかのジャムの会社というのも

あったそうだけれど、

今はとても採算合わないのでない。


---


私はこの羊羹を通じて、

すいかジャムっていう甘みの材料が好きになったけれど、

そう手に入らないものなのね・・・


小豆 ★★★

水 ★★★

寒天 ★★★

糖分 ★★★★★

塩 -----

総合 ★★★★

---------------

固/柔 ★★★



御菓子司 梅月(雨田賢二)

茨城県つくば市上郷3983

029-847-8062