塩瀬総本家「夜の梅」 | 羊羹研究家

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羊羹を口に入れ、

目をつぶって、

思ふこと。

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”こしあん”と”粒あん”という状態は、

世間に知れわたっているが、

”こし”と”粒”の間の”夜の梅”という状態があるのは、

羊羹だけである。


”夜の梅”という普通名詞

(たぶん、虎屋の商標登録ではないはず)

があるっていうのが、

この文化のすごさを感じさせられる。


断面に現れる”夜の梅”状態は、

これまで見た、

虎屋や玉英堂と比べて、

一番、梅の花の色が白かった。

夜間ライトアップ中の梅の花。

美しいといえると思う。


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寒天を感じさせないのが、

とても特徴的だった。

これまで食べた羊羹の中で、

一番といえるだろう。


そのため、食感が新しい。

表現が不適かもしれないが、

”からすみ”に近いと思えてならない。

やや粘着力を感じる。


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お砂糖の味が、強く、

特徴的。

母に言わせれば、

「なつかしさを感じる」らしい。

ちょっと黒糖に近いお砂糖の味??


「夜の梅」

小豆 ★★★★

水 ★★

寒天 ★★★

砂糖 ★★

総合 ★★★★

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固柔度 ★★★★


小豆量 ★★★★★



塩瀬総本家
東京都中央区明石町7-14
03-3541-0776(代)