花は無心にして蝶を招き、
蝶は無心にして花を尋ねる
花開く時 蝶来たり
蝶来たる時 花開く
吾もまた人を知らず
人もまた吾を知らず
知らずして帝則に従う・・・・・良寛禅師
蝶は無心にして花を尋ねる
花開く時 蝶来たり
蝶来たる時 花開く
吾もまた人を知らず
人もまた吾を知らず
知らずして帝則に従う・・・・・良寛禅師
妙にこの一文が思い出されてきた。
「男子志を立てて郷関をいず」と言うが、
男女同権の現在は、女子でも同じである。

産声を上げて生まれた後は、凪の日も嵐の日もある。
人生航路は順風満帆と行きたい所だが、暴風も逆風もある。
その人生航路を乗りこなす腕を待たせるのは親の教育にある。
乳幼児時代から親の手を離れる、おそらく18歳のある日まで、
親の生き様が子に反映するはずである。
金を掛けるだけが教育にあらず、
親が無くとも一人でも生きられる術を教え込むことが教育である。
(魚を釣って与えるのではなく魚の釣り方を教えるのが教育)
柄にも無く、そう思っている。
私が郷里を去るとき、母は泣いて見送ってきたが、
父はこう言った。
自分で選んだ道だから、親を頼らずに生きよ。
生き死には生まれ故郷に有らず、住む場所こそが青山だ。
成功だけが人生ではないことを知れ・・・こんな意味合いの言葉だった
そして見送りに家から出てこなかった。
私の息子は18歳で上京し大学を出て社会人となり、
結婚し子供が出来た。
貧富の差こそあれ同じ人生航路を歩んでいる。
孫娘は既に1週間目の朝を迎えている。