
天高く、金木犀の香りに誘われてキンモクセイを探しに行きました。

散歩コースの道々で甘い香りを漂わせて咲いていました。

ご近所猫のルイちゃんもご機嫌で甘えてきました。

秋の彼岸中はどうしても彼岸花が出て来ます。
彼岸花の呼び名は、曼珠沙華、死人花、地獄花、相思華、リコリスなど雑多で、
他にも、嫁のカンザシなどは良い命名ですが、火事花、剃刀花、狐花などはどうでしょう?
捨て子花、ハッカケばあさん、シタコジキ、舌曲花などは何とも意味ありげです。

やはり天上に咲く花の意味で曼珠沙華に軍配を上げたいが、
韓国での呼び名「相思華」も大いに意味深い呼び名です。
彼岸花は葉が枯れて何もなくなってから花が出てくる。
葉と花は互いに思い合ってもこの世で絶対に会える事はない・・・その意味での「相思華」。
死んでから会える「死人花」、地面の下の地獄で会える「地獄花」
しかし私の好きな呼び名は、彼岸花=曼珠沙華が良いですね。
嫁のカンザシも、貧乏に喘いでいた江戸時代の水飲み百姓が、
愛しい嫁に簪を買ってやれない、そのカンザシ代わりにこの花を
飾ってやる・・・・・その心情が偲ばれます。
飢饉の時は、この球根を水に晒して毒を抜き食べなければ生き抜く事が出来なかったと聞いています。
毒晒しが不十分だと死人花にも地獄花にも変身しおそらく苦いのでしょう舌曲花の意味も分かります。

彼岸の仏壇に花を供え線香と蝋燭を灯しました。