出ると負け。
新潟県勢は、他県代表にとって長年、葱を背負った鴨の扱いだった。
しかし今年の県代表は違っていた。
ドカベン精神を叩き込まれ、ピッチングマシンで160㌔の剛速球の打ち込みで
打線は急成長していた。
県大会は、ほとんどをコールドゲームで勝ち上がり優勝。

夏の甲子園で彼岸の1勝を誓い合って臨んだ全国大会で

各県代表を、投打で捻じ伏せて実力の決勝進出を果たした。
勿論、県内初の快挙である。
対する、決勝戦の相手チームは、優勝経験豊富な、
古豪、愛知県代表・中京大中京、
横綱に対して初入幕の新潟日本文理高校が挑む決勝戦は
約3時間後に迫っている。
普段なら、お祭りすんで日が暮れて、静かな新潟に戻っている頃だが今年は違う。
初優勝に向けて、「天地人」の後押しもあり、熱気が凄い。
戦国時代の、「信長対謙信」の戦いが高校野球の場を借りて蘇ったようである。
1時からのテレビ観戦は各職場でも気が気ではないだろう。
勝敗の行方はわからぬが、悔いの残らぬ誉れの勝負をして欲しい。
良く戦った、新潟文理高校、負けはしたが10対9、球史に残る名勝負を見せてくれた。 勝った、中京大中京高校おめでとう、両チームに拍手です。