公開と同時に観に行った「おくりびと」が、
映画の都ハリウッドで外国語部門アカデミー賞を獲得した。

日本映画が評価され、おめでたい事です。(写真はヤフートピックスから拝借しています)
「おくりびと」は、the departure = 出発・・と外国語の題名が付けられて紹介されていた。
あの世への出発、誰もが行かねばならぬ道である。
この映画が選ばれた理由は、お涙頂戴の受け狙いではないと思う。
映画の中に流れる差別問題を敢然として受けて立つ姿勢。
死者に対して礼儀を尽くす姿にアカデミー関係者が感動を受けたものだと思う。
差別社会は世界中の国に内在しており目を背けてはいられない問題である。
アメリカはユダヤ資本の国家でもあり、差別を避けては通れない。
宗教の違いを超えても、この映画から受けた印象は強烈だったのだろう。
日本でも、差別は厳然として存在し日陰の部分として生き続けている。
名前、職業、住む地域で差別され古老達から語り継がれて生きている。
「納棺師」この映画で初めて日の目を見る事となったのだが、
現実はどうなんだろうか?
ほとんどが葬儀屋さんに丸投げでの葬儀進行で
「納棺師」さんの一部始終を見守る家族は、どの位の比率になるのだろう?
まだ観ていないと言う人は、上映中の映画館を見つけて、是非にも見て欲しい映画です。