新潟県中越沖地震により、柏崎原子力発電所の敷地内部が想定外の隆起や陥没の被害にあった。
報道された映像を見るたびに、戦慄が走る。
アメリカのスリーマイル島原発事故や、ロシアのチェルノブイリ原発事故を思い出したのは私だけでは有るまい。
人口密度の大きい日本で、あのような大きい事故が起きれば、取り返しの付かない事になっていたはずである。
自動緊急停止装置が働いて事なきを得たのが不幸中の幸いであった。
地震大国日本ではどこに原発を作っても安全な場所など無いとの学者の説明には慄然とするしかない。
国際原子力機関(IAIA) は地震の教訓を世界共通の教訓としたい為
原発内の査察を申し入れ日本政府に受託された。
世界の英知を集め、安全対策に前向きに進むことは、周辺住民としてホッとする。
火力や水力発電だけでは賄えない、今の日本の電力事情では原子力発電所建設はやむをえない事である。
安全にも安全を重ねた再建策を早急に実施してもらいたい。
直下型地震を3年前の中越地震で実体験している身には、被災者の心情が痛いほど分かる。
天災は庶民生活を根底から覆し、貧富の差が、その後の人生を大きく変えてしまう。
家屋の再建を虎視眈々と狙う悪質業者がこれからゾロゾロ出てくるだろう。
3年前の中越地震でも、業者の甘言に泣かされた住民の事を、地元の大工さんや左官さんから聞いている。
これからが本当の生活再建の戦いが始まるのですから、被災者の皆さん頑張ってください、あせる事は禁物です。
明日は我が身です、日本中が高みの見物は出来ないのです。
地震のストレスに身を苛まれているニュースの内容をよく見聞きして、心構えが肝心です。