外来生物(移入生物)の弊害が今、叫ばれている。
大口バス、小口バスに代表される外来魚類の不法放流が、
日本古来の魚を食い尽くしつつ有るからに他ならない。
半世紀前には「台湾ドジョウ」や「アメリカザリガニ」、「食用蛙=ウシガエル」などの放流が
外来生物として日本中にその勢力を伸ばした。
早急に「バス」などの不法放流を止めなければ、日本中が単一化した生物だけになりかねない。
食べ尽くす対象魚がいなくなれば、環境適応の法則に従い、
外来捕食魚の数は自ずから制限されるのであろうが、それに伴い環境は激変する。
一旦崩壊した環境はおいそれと戻る事はない。
陸上小動物も昆虫も植物もその例外ではない。
人間だって元々外来生物としてこの地球上にアフリカの一地域から蔓延していった物である。
同時発生的にアジアやヨーロッパでも発生したとの説もあるが、
混血を重ねつつ地球上に広がった事は疑う余地もない。
人間は殺戮と征服を繰り返し今日に至っているのである。
人間が絶滅させた生物群は数え切れない数に達しているのだが、今更移入生物に手を貸す事はない。
今の日本の現状は人間が移入生物に手を貸し、在来生物の殺戮と征服を手助けしている状態である。
それも一部の業者の金儲けの為と、
釣り好きなどの趣味を持つ一部の人間を喜ばせ、金を出させる為である。
おかしいと気づいた今こそ、人間が招き入れた移入生物(外来生物)駆除に手を貸すべきだと思う。
国立環境研究所、移入生物データーベースは→[こちら]です。