
早春の朝の散歩は気持ちいい、肌を刺していた風も柔らかくなり頬を優しく撫でていく。
パピヨンのシュウト君とは、久しぶりの再会、何を話しているのか、
喜びながらもパルの腰が引けている。

この季節になると、農家は5月連休に向け、田植えが出来るように雪割りする光景が見え始める。
雪に隠されていた被害も見えてくる。

桜の枝は特に哀れである。

雪の重みに絶えかねて、枝元から折れたまま堅い蕾をつけているのが哀れである。
自然は気ままで、雪融けには様々な溶け方の表情を見せてくれる。
反面この雪が山に浸透して、緑豊かな恵みの元ともなっている。
雪融けを待ちかねて、蕗のとうが顔を出し始めると山は活気づき緑が萌え始める。
もう間もなく山桜と共に山のブナが黄緑色の芽吹きを見せてくれる。
今日も快晴、気分は上々である。