昭和46~47年頃、漸く中古のカローラを買った
中越近郊の運転にはそこそこ自信があったが、遠出はほとんど経験がなかった
その頃、関越高速も開通し県外への遠出に、期待と不安を持ったまま
妻と二人で日光東照宮へ行ってみようと意見が一致した
カーナビなどない時代、地図が頼りの一泊二日の不安旅である
若さの気楽さで泊まる宿も決めていない、ま~何とかなるだろう、と 出発した
沼田インターを降り迷いつつも日光街道の金精峠に向かう
中越の道路に比べ車も多く、道も狭かった
途中には数々の名所が点在しているが、日光への時間が読めず通過
(「吹き割りの滝」の紅葉はずっと後年になって観賞に来た)
金精峠はまだ余裕で上る、戦場ヶ原を過ぎ、中禅寺湖について一休み
次は「華厳の滝」とばかり勇躍車を走らせ、何とか止められたが、
滝は物凄い行列、時間が読めないため見学中止
宿探しを始めたが 無い 無い 無い 足許を見られ、べらぼうな高値の部屋しかない、と言う
予算外である、あきらめて、とにかく東照宮を見学しょうと
いろは坂を下った、なにしおう、急坂に緊張度は最高となる
東照宮への道は案内標識だより、手に汗握り車をやりすごす
駐車場に何とか入れ、東照宮へ向かって歩くが建物が多く、どれがどれやら判らない
陽明門の彫刻に度胆をぬかれつも、今夜の宿探しが優先する
見物そこそこに、観光案内所へ向かった
案内所が旅館組合にあたってくれたが、無い、途方にくれた
鬼怒川温泉まで行けば、あるかもしれないが?・・・もう無言
道もわからず、疲労困憊、引き返し沼田で探すことにした
これから話が面白くなるのだが、ここで一服続きは次回。