菅原道真は文学の神様として日本中が知っている
日本歴史から拭い去る事は出来ない、その時代背景や業績などは此所では割愛する
その道真を祭る総本山が福岡県の太宰府である
私が子供の頃、道真=菅公 を「お師匠様」として崇める歌を耳学問で覚えている
題名は不明、おそらく幼児唱歌に入るのだろう
お師匠様に字をなろた(習った)い ろ は に ほ へ と の、砂手本
お師匠様は都から、おいでになった、偉い方
後は覚えていない、小学唱歌の「菅公」とは趣が違う
一方、「道りゃんせ、道りゃんせ」の歌に歌われた、天神様も菅原道真の事であり、太宰府を指す
この歌のモデル地として埼玉県川越市が名乗りを上げている
しかし元祖は此所、福岡の太宰府である
子供心で聞いた耳学問では、太宰府の近在にある観世音寺(天智天皇建立)から
太宰府まで暗い小道があり観世音寺に沿って閻魔をはじめとする、沢山の仏像が置かれていたと言う
行くときは「7っの祝い」の御札を納めるため必死で駆け抜けるが
帰りは仏像の小道を思い出し怖くてたまらない
その思いが歌われていると聞いた
観世音寺の仏像の素晴らしさは、その大きさと歴史、細工の素晴らしさから、
宝物殿に安置されたそのほとんどが、国宝や重要文化財に指定されいる事からも解る
太宰府近在には「都府楼跡」を始めとする、歴史遺跡が点在しており、
観光客が絶えることはない、
太宰府近在を歌い込んだ詩が、筑前今様の歌詞として残されている
黒田節のメロディーで歌う
1 水城の里や榎寺、 観世音寺の夜の鐘、
あくるに早き夏の夜の 夢は千年にかようらん
2 かまどの宮の唐錦(からにしき) 宝満山の秋の色
一目に見ゆる四王寺の 衣懸松(きぬかけまつ)のしおらしさ
3 都府楼跡にたたずみて 天拝山をおろがめば
雪もまばらに筑紫路に 立つや武蔵の湯のけむり
4 筑紫の野辺に秋たけて さやけき月の夕べかも
去年の今宵の想い出に (詩吟)去年の今夜、清涼に侍し
秋思の詩篇、独り断腸
恩賜の御衣、今此所に在り
捧持して毎日
余香を拝すの声かなし
最後の一節は今も歌い継がれている、詩の中の漢詩は有名である
菅原道真作・・「9月10日」で都を偲んで詠んだ漢詩である
観世音寺周辺の名所と、「道りゃんせ」のモデルと主張される川越市を紹介しているサイトから
以下のURLをお借りしたので参照されたい。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/kwg1840/uta.html#toryanse