福岡の太宰府天満宮には飛び梅伝説がある、京の都を追われた菅原道真が、残してきた梅の木に
思いを巡らせていると、道真を慕って、一夜にして飛んできた、それが拝殿の右横にある梅、
この梅の木の脇に道真作の和歌が書いてある
「東風吹かば、匂い起こせよ、梅の花、主なしとて、春な忘れそ」
高校生の時この和歌の、最後の一節について、口角泡を飛ばして議論した
親友の主張では拝殿脇の一文は、「春を忘るな」と書いてあった、と言う、
そこは高校生のこと、「それじゃ行ってみよう」と言う事で意見が一致
17~8キロ離れた天満宮まで自転車で出発した
当時は国道といえども未舗装が多い、車は少なかったが土煙で泥だらけ
国道を避け村落に入ると、遠くに夜須高原が見える、
此所では筑前今様の歌いかたで、珍しい歌詞が残されていたが、今知る人はいない
親孝行の一人の青年を褒め称えた詩である、黒田節の節回しで歌う
「夜須の八坂の弥太郎は、親に孝行つくすなり、牛馬に鞭(ムチ)を、あてざれば
作りし田畑は作り取り。」
何処の藩で時代背景も定かでないが、年貢の全額免除が歌い込まれている
孝行の手本と、したとしても驚くべき英断である
太宰府に着くと、もう「くたくた」で和歌の事など、どうでもよくなっていた
まず食い気である、天満宮前には茶店がズラリと並び、どの店も梅ヶ枝餅を売っている
此所では名物に旨い物有りである
梅ヶ枝餅とは、上新粉と小豆を捏ねた物を鉄板で挟み焼きしてある
これが旨い、直ぐに堅くなるので焼きたてを食べるのが鉄則であった
境内のようすは、ネット検索で山のように紹介されているので割愛する
次回太宰府付近を歌い込んだ筑前今様の歌詞を紹介する。
太宰府天満宮と飛び梅伝説は下にお借りした記事があります。
https://www.dazaifutenmangu.or.jp/
https://dazaifu-bunka.or.jp/info/legend
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