九州の小京都、甘木市秋月には、かって城下町であった江戸時代の面影が、今も色濃く残っている
城下町の面影を偲んで、観光客が訪れてやまない
特に春の桜、秋の紅葉はすばらしく、「桜の下で我死なん」と言う心境にさせられる
秋月からほど近い山間の渓流伝いに小道があった
5~60メートル程さかのぼると、突然開ける
「だんぐあん」である漢字がわからない、
ここが、かって秋月の殿様専用の避暑地であつた
渓流には牛か象ほどもある巨岩がごろごろしている
水はあくまで清涼で水中の砂がキラキラと金色に光っている
雲母片などが混入している為である
砂金と間違え持ち帰る人が後を絶たなかったと言う
巨岩を利用して、屋根付きの縁台が、渓流の上の彼方此方に作られていた
思い思いに空いている縁台に上がり込むと、茶店から注文取りが来る
「トコロテン」や「そうめん」、「水菓子」などをたのむ
もう夢中で岩から岩へ飛び移り渓流の深みで魚を追う者、「サワガニ」を捕まえる者
サンショウウオに挑戦する者、さまざまで一幅の絵画風景である
鮒を手掴みできる仲間も山の魚には逃げられる、勝手が違うのである
程なくトコロテン等が運ばれてくると、持ち込んだ、「おにぎり」や「卵焼き」「ソーセージ」も出され
楽しい食事時間の始まりである
ここから校歌に歌い込まれた、古処山までは、登山道があり約2時間の道のり
食事後はそれぞれの家族やグループごとに時間を過ごした
あの風景は今はなく近くのキャンプ場に併合されたようだと、風の便りで聞いた
それに伴い環境が悪化し水も汚れたと聞く、悲しい事である。