藤田嗣治。戦後 新生社の雑誌 女性 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

雑誌 女性(1946.05)新生社 藤田嗣治 表紙絵

 

敗戦の翌年4月創刊の雑誌『女性(1946.05)新生社』の第2号表紙絵は、記名がないのですが藤田嗣治です。雑誌『女性』については以前も書きました。この5月号に参加した画家につては目次に記載があって、藤田嗣治、中山巍、三岸節子、佐野繁次郎、花森安治とそうそうたるメンバーです。

 

この雑誌については、故黒岩比佐子さんのブログ『古書の森日記』でも取り上げられています。惜しくも早逝された黒岩さんのブログは後に『古書の森逍遥』として編集され出版されています。黒岩さんとは古書の蒐集傾向が似ていて、彼女の著書ともども大変お世話になりました。

 

三岸節子 挿絵

中村巍 挿絵

 

三岸節子さんは有名ですが、中村巍たかしさんは戦後、女子美術大学洋画科主任教授に就任されていますね。雑誌自体は昭和22〜23年ころには廃刊になったようで、ネット古書店などでも昭和22年秋以降については見かけたことがない。雑誌名が『女性』と一般的すぎてネット検索が容易でなく、ヤフオクでも出逢うに難しい雑誌のひとつです。

 

本雑誌は偶然目にとまり、かつ藤田嗣治の記名がなかったことから安価で手に入れた。ありがたい。